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自治体の仲間

 

2010年12月号 Vol.445

悠湯旅情
第124湯
温泉がすべて。他には何もない 福島県高湯(たかゆ)温泉
吾妻山に囲まれた豊かな自然「あったか湯」で心もあったか
 JR福島駅西口から磐梯吾妻スカイラインに向かってバスで40分。「高湯温泉」という名前は日本中で良く聞きますが、ここ吾妻山の中腹にあるのが福島の高湯温泉です。春なら新幹線から吾妻小富士の雪うさぎ(山の残雪が兎に見える)が見えます。温泉がすべてで他には何もないという秘湯で、何にもないから「何もしない時間を過ごすという贅沢を味わうのもいいでは」というのが宣伝文句です。
 10軒ちょっとのすべての入浴施設で自然湧出の源泉から湯を引いており、今年、東北で初の「源泉かけ流し」宣言をしました。お湯は乳白色で黄泉独特の香りが漂っています。源泉は10カ所ほどで、各旅館には落差によって引き湯し、そのまま湯船から溢れさせるかけ流しで、加温も加水もしない何も手を加えない贅沢な温泉です。というと温泉管理が楽なように聞こえますが、湧き出る温泉の温度と湯量によって旅館の場所も浴槽の大きさも決まってしまうので、よりこまめな管理が必要とのこと。温泉の成分によって鉄筋が錆びやすいため、木造の施設がほとんどで、金属が腐食してしまうためにテレビなども5年もたずに壊れてしまうそうです。
 各宿泊施設にはそれぞれの特徴があって、よくテレビやポスターに出てくる大きい宿や、料理に力を入れているところ、また日帰りの入浴客は入れずに、お風呂が8つもある宿など、それぞれの好みで人気が分かれているようです。
 しかし、1人250円で利用できる共同浴場「あったか湯」があります。高湯温泉旅館協同組合で運営し、露天風呂が3つ(貸し切り含む、木と岩風呂)あります。この「あったか湯」には隣の公園部分に無料の足湯(湯だまり)もあり、駐車場の下を覗くと自噴源泉(高湯26番滝の湯)が見えて、桶による分湯箱までの送湯を見ることができるので、源泉かけ流しの状況も一目瞭然です。湯量も多ければ湯の花も多くて、下に沈んでいる量も大変なものです。道路向かいには温泉神社がありますが、階段上に薬師堂があるだけでした。
 何もないとはいっても、フルーツラインも近く、秋の紅葉も、冬の雪景色も素敵です。もっとも冬はスカイラインが通行不可になってしまいますが、高湯温泉まではバスでも車でも行けますので、宿泊施設に泊まるもよし、共同浴場を利用してから通り過ぎるもよしです。高湯温泉の源泉かけ流しを一度楽しんでみませんか。


▲高湯不動の滝。徒歩30分ほどで、マイナスイオンいっぱいの谷底に
▲高湯温泉神社。階段の上に本堂、奥に温泉源泉があります


温泉メモ
【高湯温泉観光協会】 
所在地/ 〒960−2261
福島県福島市町庭坂字高湯25
問い合わせ/ 024−591−1125
ホームページ/ http://www.naf.co.jp/
azumatakayu/atakayu.stm
  
【あったか湯】
交通/ JR福島駅西口から福島交通バス
「高湯温泉」行で40分
定休日/ 木曜日
営業時間/ 午前9時〜午後9時
(最終入館時間午後8時30分)
入浴料/ 中学生以上250円、小人100円
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