自治労連機関紙
2010年12月号 Vol.445

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水谷さんが将棋を始めたのは小学3年生、お爺さんがきっかけでした。中学入学前に将棋道場に通い出し、そこで出会った「厳しい師匠」(水谷さん談)に鍛えられたこと、教えられたことが、今の水谷さんの大きな力になっています。そして高校2年の時、水谷さんは高校新人全国大会で個人優勝を果たします。「自信が持てるようになったのは、それが境でした。自分の将棋がどれだけ通用するのか、いろいろな大会に出場してみたいと思うようになりました」。その後は名古屋大学に入学し、将棋部で活躍の場を広げていきました。
そんな水谷さんでも勝負に負けることがあります。「ひどくくやしい時は体が熱くなります。それは自分への後悔。今ではくやしさの抑え方もわかってきましたが、中学時代はワァワァ泣いていましたね」と苦い経験を話します。もうひとつの趣味であるカラオケで気分転換をすることもありますが、「将棋で負けたくやしさは将棋で勝つことでしか発散できないんです。『勝ちたい』……それが僕の原動力。だから10年以上も続けられたのかな」と笑います。
では将棋が強くなる方法は?水谷さんの答えは「勝負を楽しむこと」と「仲間を持つこと」。将棋は個人競技ではあっても、仲間の存在や他の選手とのつながりが重要だと水谷さんは強調します。「僕は大学の将棋部や支部の活動、さまざまな大会などを通じ、多くの方とかかわりを持ってきました。対局相手とは、ひとつの盤面を共有することで自ずとコミュニケーションが生まれ、つながりが得られます。今はインターネットで将棋を楽しむ人も多いのですが、僕は直接対面しての勝負を通じ、意見や情報を交換したい。そうすることで自らの将棋の質も高まるし、そこから生まれるコミュニケーションやつながりを大切にしていきたいです」
おりしも取材した11月17日は「将棋の日」。水谷さんが「将棋人生」に導かれている証なのでしょうか。
▲名古屋大学将棋部の部室にて。現将棋部員によると「やさしい先輩ですが、指し手は厳しい」とのことでした |
▲初優勝の東海北信ブロックチーム。左から安富徹さん(名古屋市職労)、水谷さん、福島隆夫さん(名水労) |

