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自治体の仲間

 

2010年3月号 Vol.436

悠湯旅情
第116湯
奥の細道に湯けむりただよう温泉の郷(さと)
宮城県大崎市(旧鳴子町)
奥州三名湯のひとつ、鳴子は「こけしのふるさと」
 宮城県大崎市を東から西に横断して山形県の新庄に至る陸羽東線は、通称「奥の細道湯けむりライン」とも呼ばれています。その名のとおり、沿線にはいくつもの温泉地がありますが、中でも大崎市の北西部、旧鳴子町周辺には鳴子温泉、東鳴子温泉、川渡(かわたび)温泉、中山平温泉、鬼首(おにこうべ)温泉と5つの温泉地が集まっており、これらを総称して「鳴子温泉郷」と呼んでいます。鳴子温泉郷の歴史は古く、西暦826年の鳥屋ヶ森山の噴火で、現在の温泉神社より温泉が湧出したのが始まりと伝えられています。また、源義経と静御前の子どもの産湯に使われたため「啼(な)き子」と呼ばれ、それが転じて「鳴子」になったという伝承もあります。
 鳴子温泉郷には、日本に存在する11種類の泉質のうち9種があり、源泉数も400以上というたいへん恵まれた温泉地で、奥州三名湯のひとつに数えられています。
 鳴子温泉郷の名物といえばこけしです。鳴子はこけしの最も古い生産地といわれ、江戸時代末期に温泉土産の玩具として売られていたという記録が残っています。この鳴子こけしを作る「工人」たちが伝統的な手法でこけし作りに勤しんでおり、数十名が工人名簿に登録されています。
 鳴子温泉郷には、鳴子こけしをはじめ全国の伝統こけし約4000体を集めた「日本こけし館」が建てられており(冬期は休館)、また「こけしのふるさと」らしく、毎年9月初旬に開催される「全国こけし祭り」の開催地にもなっています。
 この地域にはその他にも多くの観光スポットがありますが、中でも代表的なのが鳴子峡です。この地を流れる大谷川が刻んだ深さ100メートルにもおよぶ大峡谷に巨大なアーチ橋が架かる様は圧巻です。秋には周囲の山々が紅葉し、壮大な景観を生み出します。
 鳴子温泉郷のなかから、今回は最も西側、山形県との県境近くの中山平温泉をご紹介。この温泉は炭酸水素イオンなどを多く含み、ぬるぬるとした感触が得られるという特徴があることから「うなぎ湯」と呼ばれています。
 中山平温泉には12軒の宿があります。その中でも多くのお風呂を備えた「琢秀(たくひで)」は、ゆったり泊まれるおすすめの温泉宿です。


▲国道沿いに立って鳴子温泉郷をPRする巨大な「鳴子こけし」
▲鳴子峡にかかるアーチ峡。紅葉の時期は山々が色とりどりに包まれます


温泉メモ
名湯 秘湯 うなぎ湯の宿「琢秀」
所在地/ 〒989−6832
宮城県大崎市鳴子温泉字星沼20−9
問い合わせ/ 0229−87−2216
日帰り入浴/ 午前10時30分〜午後2時、
午後6時〜午後8時30分
料金/ 大人800円、子ども400円
HP/ http://www.takuhide.co.jp/
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