2010年新年号 Vol.434

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「17年前、環境首都コンテストで最高得点に輝いた」という紹介に興味が膨らみ、10日間じっくり調査できるということにも魅力を感じました。スイスのチューリッヒ国際空港から列車で北へ3時間、ドイツの南西部の人口20万人の都市、フライブルクの駅は改札がなく、ホームと街並みが一体化しています。
市内中心部は市電と市バスがひっきりなしに走っていて、町行く人は活気にあふれています。古い建物と新しいビルの調和、花・木・水と鳥の声……いたるところで私たちを和ませてくれました。
尋ねた農家は家畜のし尿を電力に替え、近くの農家に送電契約をしています。別の農家の屋根には太陽光パネルが設置されていました。2年で元を取れるということです。以後は電気を売って利益にします。
この村の村長は40歳代の女性、元弁護士で6年目になります。村役場は小さく質素、村長室・議会室は兼用で質素です。村には3機の風車があり、エネルギー財政はこれで黒字になります。村政は大きな仕事と細やかな気遣いで、信頼されるのは当然のようでした。
市の交通計画は40年前から検討を始め17年前から住民の89%が公共交通を利用し、自転車専用通路と歩行空間も確保されています。道路は石畳でできています。洪水対策と地下水の維持のため、線路の間にも短い草を植え、地下水維持と騒音対策にしていました。
最後に、日本女性のベテラン通訳さんが「原発反対闘争は街づくりの力になった」と教えてくれました。現地の方からも「東京の地下鉄ダイヤと山林見学に学び、生かした」「昔から日本人の視察はとても多い」「日本もきっと、どこかで変わっているはず」と言われました。「そうか、私が知らないだけかも。私も変わらなければ」と、感動の連続で帰路につきました。
▲黒い森シュヴァルツヴァルト地方。「黒い森」とはドイツ南部に広がるモミ・マツなどの針葉樹が主体の森林地帯。鬱蒼として暗い森林を形成していることから名付けられたとされます |
▲視察に参加した、左から大森八重子さん(栃木公務公共一般労組)、山口毅さん(本部)と高橋さん |


