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自治体の仲間

 

2009年11月号 Vol.432

ドキドキ世界見たまま
第115景
中国・内モンゴル自治区
兵庫・西宮市職労 藤田 泰男さん
砂漠化が進む内モンゴルで林業の事業化をめざして
 9月8日早朝、我々を乗せた列車は内モンゴル自治区赤峰市駅に到着しました。赤峰市の市街地は人口50万人ほど。内モンゴルの中では3番目くらいの規模だそうです。
 たくさんの工場と煙突が目に付き、街のいたるところが建築中で、今中国は工業化驀進中という現状を実感しました。
 旅行社手配のバスに乗り、赤大高速を一路北へ走り続けます。巴林右旗にさしかかる頃から北東に向い、鉄道と平行してしばらく走ります。
 道路は想像以上の高規格で、真新しい鉄道にも驚きましたが、すべて石炭と天然ガス輸送のための産業道路・鉄道だそうです。やがて見えてきた少し大きな市街地が巴林左旗で、ここから目的地の柴達木村まで警察車が先導してくれました。
 車は西に向かって走り、やがて舗装道路を離れ、轍で作られた砂地道路を延々と走ります。周囲は一面砂漠でところどころにとうもろこしや粟、ひえ畑が散在します。
 遠くを見渡しても緑の少ない緩やかな丘陵で、あちらこちらに放牧中の羊や馬が見えます。
 外国人が訪れたのは初めてということで県と村の共産党書記(一番偉い人)を先頭に大変な歓迎ぶり。実はこの旅行の目的は、砂漠化が進む内モンゴルの植林事情を視察し、NPOを立ち上げ林業を事業化できるかを観察することにあります。
 政府はそこまで手が回らず、もっぱら個人の努力に委ねられています。中国は穀物に続いて木材も近年輸入国に転じました。日本の過疎地もそうですが、これからの地域の再生に農業・林業が限りない可能性を秘めているのです。
 北京の精華大学から研究者が3人、北京TVスタッフも合流しました。10年前まではこの地域のモンゴル人は遊牧民でした。定住政策により遊牧ができなくなったため草原は回復力を失い砂漠化が急速に進行しています。
 砂漠化が進む草原に変わって飼料用穀物栽培で牧畜を定着させ、ポプラの植林により林業を成立させ複合経営により生活の安定を図れないかというのが日本の研究者の考えです。
 それにしても水が極度に不足する生活は、水を使うことに慣れた我々には過酷でした。ただひとつ、とうもろこし畑の青空トイレは快適そのもの。誰も見ていません。


▲柴達木村で植樹体験をしようと、日本側、中国側参加者合同で記念植樹をしました。一番手前が藤田さん。
▲歓迎行事でモンゴル相撲の模範試合。飛入り参加の試合では、遠慮なく投げ飛ばしてくれました
     
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