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自治労連機関紙

自治体の仲間

 

2008年8月号 Vol.417

My Way My Life
(101)
三重・伊勢志摩公務公共 ささえあいネット労働組合
溝口 久美子さん
仲間がいたからテニスを続けられた
 
 「『努力』や『苦労』と思ったことはありません。とにかく楽しいです」と明るく笑います。溝口さんは車椅子テニスを始めて10年、全国大会にも積極的に参加し、高位入賞を続けています。
 溝口さんが車椅子生活を始めたのは中学時代。車椅子バスケを見学したこともありましたが、そこで目の当たりにしたのは車椅子どうしの激しいぶつかり合い。「私には無理だと思いました。何かやりたかったけれど何もなくて、ずっと職場と家との往復だけでした」と振り返ります。そんな時、職場の上司から誘われたのがテニスでした。「最初は球との距離感がつかめませんでした。でも練習して、ラケットにも当たらなかった球が飛ぶようになってうれしかった。だんだん勝てるようになってからは自信にもつながりました」
 車椅子テニスのルールは、2バウンドまでの返球が有効である以外は一般のテニスと同じです。溝口さんにとってテニスは出会いの場でもありました。「全国大会では私と同じように車椅子の人たちが200人位いて驚きました。初対面でも親近感がわいて仲良くなっちゃいます。全国にお友だちができて、メールのやりとりもしているんですよ」
 大会は、神奈川・大阪・広島など1年に全国6カ所で開かれます。年4回の出場をめざし、素振りや走りの個人練習も欠かしません。「テニスを始めてからは車を運転して広島ぐらいまでは行くようになりました。大会で地方に出かけたり、顔なじみになったスタッフや、ホテルの人たちと会えることも楽しみです」
 クラブでの練習は週に1回、車で1時間30分かけて名古屋まで出かけます。身近でテニスを楽しめる仲間をつくりたいという夢もありますが、「自分がどこまでのランキングにいけるかを試してみたい。テニスがないと家にひきこもるだけになってしまうので、ずっと現役で続けていくのもいいなと思います」と語ります。「教えてくれる人、一緒に練習できる相手がいて、お互いに強くなれる。そうした仲間の存在が、私がテニスを続けてこられた理由です」
 実は溝口さんのご主人も車椅子テニス仲間でした。「でも今では私の相手にならなくて…」とポロリ。それだけ溝口さんが強くなったという証です。


▲猛暑のなかでの練習も楽しそうな溝口さん
▲競技用の車椅子は、ハの字型の車輪と前後の補助輪で転倒を防いでいます


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