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自治体の仲間

 

2008年5月号 Vol.414

悠湯旅情
第97湯
静寂と伝説の「鞍馬寺」 京都市左京区
牛若丸も鞍馬天狗も駆けた
 叡山電鉄・出町柳駅からスタートする2両の電車は、洛北の山あいを走り抜け、終点の鞍馬まで14駅・30分ののどかな電車の旅が味わえます。終点「鞍馬」駅で降りると駅前には大きな天狗の面。鞍馬といえば、今年のテレビでも人気があったのが「鞍馬天狗」。幕末の京都にさっそうとあらわれ、勤皇の志士を助け、新撰組と対決する鞍馬天狗の物語は、往年のスター嵐寛寿郎はじめ、多くの時代劇スターが演じてきました。もっとも、鞍馬天狗は大仏次郎が作った架空のキャラクターですが。
 鞍馬駅からすぐのところに鞍馬寺の広大な境内が続いています。仁王門から入ると、金堂へと続く参道が階段状にあります。金堂までは748段。歩くのがちょっと、という人には山門から多宝塔までケーブルカーがあります。このケーブルカーは寺が管理・運営している珍しいもので、参拝客の便宜をはかるという目的から、運賃ではなく、堂塔維持費という名目で100円を納めます。金堂のあたりの境内はソメイヨシノが真っ盛りに開花していました。長い階段を上りついて訪れた観光客からも大きな歓声があがっていました。鞍馬寺は770年に鑑真の高弟の鑑禎が、毘沙門天を祀って創建したのが始まりとされています。奥の院の途中にある由岐神社は「鞍馬の火祭り」(10月22日)の舞台として知られています。鞍馬寺のある鞍馬山一帯は古来から霊気と自然のエネルギーのみなぎる聖地として信仰と修行の場所でした。鞍馬寺と天狗のとりあわせもこうしたことがあるのでしょう。
 鞍馬山といえば、源平の時代、牛若丸こと源義経が修行した場所として多くの人が知っている山です。牛若丸は7歳から10年間、この鞍馬山で修業したといいます。京の五条大橋での弁慶との出会いは名場面です。
 金堂から奥は貴船神社への道。通称「木の根みち」。根っこが地表に大きく張り出した道です。「牛若丸息つぎの木」「義経背くらべ石」「義経堂」「義経公供養塔」などあちらこちらに牛若丸のゆかりの名が付いた場所がありました。こんなところで牛若丸は修業をしたのでしょうか。
 鞍馬寺の仁王門から、古い街道筋を15分ほど奥に歩くと、鞍馬温泉がありました。日帰り入浴コースが大人2500円とちょっと高めですが、タオル、バスタオル、浴衣付き。どうせなら京料理の食事付きコース(4800円)でゆったり、のんびりと楽しみたいものです。露天風呂だけなら1100円でした。


▲牛若丸も鞍馬天狗も通った鞍馬寺の仁王門
▲鞍馬駅前の大天狗の面


温泉メモ
●鞍馬温泉
所在地/ 〒601−1111
京都市左京区鞍馬本町520
交通/ 叡山電車「出町柳」駅から30分終点
「鞍馬」駅下車、徒歩15分。駅から
送迎バスあります。
泉質/ 単純硫化水素泉
効能/ 神経痛、リュウマチ、腰痛、糖尿病
日帰り入浴/ 10時〜21時まで、日帰りコース
大人2500円、こども1600円
(露天風呂のみの場合
大人1100円、こども700円)
宿泊/ くらま温泉
問い合わせ/ 電話075−741−2131

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