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自治体の仲間

 

2008年4月号 Vol.413

悠湯旅情
第96湯
造幣局と「桜の通り抜け」 大阪市・北区
浪速の春の風物詩
 今年の桜の開花は早いようです。大阪で、桜の季節にマスコミを賑わせるのは何と言っても造幣局の「桜の通り抜け」です。大阪市北区。天満の淀川沿いにある造幣局は、近代国家としての貨幣制度の確立を図るため、1871年(明治4)4月4日に明治政府によって創設され、当時としては画期的な洋式設備によって貨幣の製造を開始しました。140年の歴史を経て、現在は独立行政法人造幣局となり、貨幣の製造のほか、時代の要請にこたえて勲章・褒章及び金属工芸品等の製造、地金・鉱物の分析及び試験、貴金属地金の精製、貴金属製品の品位証明(ホールマーク)などの事業も行っています。
 この造幣局のある天満の旧淀川沿いは、昔から景勝の地として知られ、とくに春の桜は有名で、対岸は桜ノ宮という地名にふさわしく、この地一帯に桜が咲き乱れ、造幣局の敷地内も桜が咲いていました。1883年(明治16)、時の造幣局長・遠藤謹助の「局員だけの花見ではもったいない。市民とともに楽しもうではないか」との提案により、構内の桜並木の一般開放が始まりました。これが「桜の通り抜け」の始まりでした。
 現在構内にある桜は、関山、普賢象、松月、紅手毬、芝山、黄桜、楊貴妃など120品種、約370本を数えていますが、大半は遅咲きの八重桜で、4月中旬ごろに満開となり、大阪市民に愛されています。戦前から戦後の数年間、「通り抜け」は中断した時期もありましたが、現在は、造幣局南門(天満橋側)から北門(桜宮橋側)への一方通行で距離は約560メートルになります。訪れる人は期間中に約100万人。
 「桜の通り抜け」では、数多くある桜の品種のなかから、造幣局が「今年の花」を決めてマスコミで紹介するなど、話題性を高めています。ちなみに、今年の花は「普賢象(ふげんぞう)」です。「普賢象」は、室町時代から京都地方にある有名な桜で、花の中から葉化した2つの雌しべが突き出し、その先端が屈曲します。その状態が、普賢菩薩の乗る象の鼻に似ているので、この名が付けられたといいます。花は淡紅色で、開花が進むにつれ白色となり、花弁数は20〜40枚です。
 昨年は開花の予想がまったくはずれてしまって例年になく人出の少ない年でしたがさて今年は?
※今年の「桜の通り抜け」は4月16日(水)から4月22日(火)までの7日間。平日は午前10時から午後9時まで、土・日曜日は午前9時から午後9時まで。


▲期間中には約100万人の府民が訪れる「桜の通り抜け」
▲「桜の通り抜け」入口の造幣局南門


温泉メモ
●桜宮温泉(銭湯)
所在地/ 〒534−0027 大阪市都島区
中野町4丁目13−13
交通/ JR環状線桜ノ宮駅下車徒歩3分
営業時間/ 14時30分〜24時30分まで
料金/ 大人360円、中人130円、小人60円
定休日/ 10日、20日、30日
造幣局から大川にかかる銀橋を渡り住宅地の中に
入ると、白いタイルに洒落たロゴで「桜宮温泉」。
360円の低料金。深い主浴槽、薬風呂、超音波気
泡風呂などがあります。

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