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自治労連機関紙

自治体の仲間

 

2008年4月号 Vol.413

今この仕事に誇りと働きがいを
(35

<空>
京都市中央保護所 京都市職労
高須 幸雄さん・若井 宏明さん
憲法が保障する最低限度の権利を受けてもらう
 
 京都・東本願寺の向かいにある「京都市中央保護所」。そこはホームレスの人が入所し、生活をする施設です。高須さんと若井さんは、ここで生活指導員として働く嘱託職員。生活指導員は9人おり、24時間勤務で2人体制のローテーションが組まれます。約40人の入退所の手続きや物品管理、入所中の生活指導などをおこない、ほかに2人いる支援員が、退所後の生活相談や自立に向けての指導をしています。
 入所は1週間が原則ですが、延長する人や間をあけて入所を繰り返す人など、さまざまです。約2割の人が優先入所で、他は抽選です。優先入所の条件には高齢・病弱などがあり、市内の各福祉事務所に相談窓口があります。

弱い人たちに手を差しのべるのが行政の本来の姿

 「人が生きていくのに必要な衣食住は保障されなければいけない。ホームレスやネットカフェ難民が存在していること自体が憲法違反だと思います。行政はそれを容認している。最低限度の生活をきちんと保障するべきです」と若井さん。
 京都市内でのホームレスは400〜500人と言われていますが、中央保護所を利用する人は100〜200人。高須さんは、「こういった施設を利用しないなど、セーフティネットからあふれている人も多くいます。そうした人たちに手を差し伸べるのが行政の本来の姿。放置するなど、もってのほかです」と語ります。

「仕事をみつけて自立した」が職員の何よりの喜び

 退所後は、年間で約100人がアパートを確保しています。「仕事をみつけて自立した」という報告を聞けることは、ここに働く職員の何よりの喜びです。「どんな人でも絶対なにかの役に立つ。見捨ててはいけません。この保護所が必要ないほどになってくれたら一番いい。ホームレスはゼロにならないといけない。そうしたら私たちの職場がなくなるけれど」と若井さんは笑います。「今は誰もが格差社会のなかで生きている。上からの目線でホームレスの人たちを見てはいけない。必要最低限の権利を受けてもらい、救済するのが私たちの仕事です。しんどいと思ったことはありません」と高須さん。
 格差をなくし、すべての人に人間らしい生活が保障される社会をめざす思いは同じです。


▲高須 幸雄さん(左)・若井 宏明さん(右)
▲「京都市中央保護所」(右奥)は「下京老人デイサービスセンター」「下京老人福祉センター」などと併設されています
     


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