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自治体の仲間

 

2008年2月号 Vol.411

悠湯旅情
第94湯
日向の小京都・飫肥(おび) 宮崎県・日南市
寅さんも滞在した城下町の香り
 昨年の流行語大賞はタレントから宮埼県知事にクラ替えした東国原英夫さんの「どげんかせんといかん」。宮崎県を話題の地域に押し上げました。
 宮崎は日本神話のふるさととして、伝説とゆかりの地がたくさんありますが、しっとりと落ち着いた小京都として知られているのが日南市の飫肥です。難しい漢字ですが、江戸時代から飫肥藩・伊藤家の居城として280年あまり続いた城下町でした。
 『男はつらいよ』の寅さんシリーズの第45作『寅次郎の青春』では、この飫肥が舞台のひとつになっています。寅さんが飫肥城址の石段で足をくじいたところで、マドンナの風吹ジュンと出会うシーンです。
 飫肥城址の大手門は樹齢100年を超す飫肥杉を使用して1978(昭和53)年に復元されたもので、渡り櫓、本瓦葺きの重厚な造りで、江戸時代の櫓門を再現しています。大手門の前に連なる道が武家屋敷通りで、旧藩校「振徳堂」、藩主の御殿の「松尾の丸」、旧藩主・伊藤家の住んだ明治時代の屋敷である「豫章館」などが並び、静かな小京都のたたずまいをみせています。この環境の中に融け合った小学校から、下校の児童の一団が歩いてきました。まさに、寅さん映画のワンシーンのようです。
 この飫肥にゆかりの人物といえば、明治時代の外交官で外務大臣をつとめた小村寿太郎がよく知られています。小村寿太郎は戦前の桂内閣で2度も外務大臣をつとめました。1905(明治38)年、緊迫した世界情勢のなかで、日本の全権大使としてポーツマス条約(日露講和条約)を調印して日露戦争の終結へとすすめました。武家屋敷通りに小村寿太郎生家と記念館があります。
 宮崎県にはえびの高原に多くの温泉がありますが、飫肥の近くには美人湯で有名な北郷温泉が、山あいの盆地にあります。泉質は食塩重曹水、肌が美しくなると言われ、飲食もできます。近くには、公共の宿「厚生年金ハートピア日南杉の湯」があります。


▲風格のある飫肥城の大手門
▲町中の側溝にはコイがいっぱい泳いでいます


温泉メモ
●北郷温泉(厚生年金ハートピア日南杉の湯)
所在地/ 〒889−2401 宮崎県南那珂郡
北郷町大藤甲2761−1
交通/ JR日南線「北郷」駅下車、車で5分
泉質/ ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩温泉
(無色透明無臭微塩味)
効能/ 神経痛、筋肉痛、関節痛、うちみ、
疲労回復、健康増進など
日帰り入浴/ 9時〜20時(500円)
宿泊/ 7600円から
問い合わせ/ 電話0987−55−3411

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