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自治労連機関紙

自治体の仲間

 

2007年9月号 Vol.406

My Way My Life
(90)
大阪市役所労働組合 宮本 裕次さん
歴史の醍醐味がそこにある
なにわのこともゆめの又ゆめ
 
 大阪の象徴、大阪城。大阪夏の陣により灰燼に帰した秀吉の大阪城。徳川幕府の威信を全国にしらしめるために再築された2代目の徳川大阪城は1629年に完成。しかしその天守は、1665年に落雷で焼失し、その後天守を持たない時代が長く続きました。そして、現在の天守閣は3代目。1931年に市民の寄付により建てられ、「大阪城天守閣」という博物館施設として現在に至っています。
 日本史・主に江戸時代を専門としていた宮本裕次さんは、大学院時代に募集を見て大阪城天守閣学芸員として大阪市に入職、歴史にどっぷりと浸れる環境に身をおくことができました。
 館には1万点ものコレクションがあり、なんと秀吉の辞世「つゆとをち、つゆときへにしわかみかな、なにわのこともゆめの又ゆめ」の現物もあるそうです。
 学芸員は全員で5人。「うちのチームは、大阪城に関する限り、世界で一番詳しいですよ」とのこと。では何でも知っているかと言うと、「歴史は暗記ではありません。調べる能力と気力の有無です。問題に対して、どの文献や史料に手がかりがあるか、誰に相談すればいいのかを知っておくことが大事」だそうです。実際、全国から「こんな古文書が出てきたので調べてください」という「なんでも鑑定団」のような依頼から、新聞や雑誌・小説家からの問い合わせ、『その時歴史は動いた』のようなテレビ番組の企画段階からの相談まで、ありとあらゆる依頼が毎日のように舞い込んできます。
 特に古文書に興味があると言う宮本さん。その理由は、「学生時代に地方の土蔵に入り、何百年という時を経て表に出てきた古文書に出会った。これを読んで新しい歴史が描けるのではないか、と感じたから」とのこと。ちなみに秀吉の直筆かどうかは、「贋物はすぐわかります。筆に勢いがありません」とあっさり。時代劇は、時代考証が少しぐらいおかしくても「その場で突っ込みを入れることもありますが、ストーリーが面白ければOK。エンターテイメントと割り切って楽しく観ています」と、笑って話してくれました。




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