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愛知・みなと財団 職員労働組合 仙石 朋子さん
シャチの“クー”と私のコラボ
私はシャチのトレーナー |
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キャンパスライフに憧れを抱きつつも、ただ漠然と進路を考えていた高校3年生の夏。偶然TVで観たイルカのトレーナー。感覚的に「スッと入り」、すぐに水族館に連絡。そして仙石さんの受験は海洋学部がある大学になりました。卒業研究は和歌山県太地町立のくじらの博物館でシャチの行動について。「本当はイルカが良かったんですけど、誘われて…」。そしてその時のシャチが、今のパートナーの“クー”でした。大学を無事卒業、しかし、時は超氷河期といわれた就職難の時代。しかも、欠員がなければほとんど募集が無い水族館。半年のあいだ違う仕事をした後、ようやく念願のトレーナーになりました。
最初の半年間は、ただひたすら勉強。その内容は動物の基本的な生態だけではなく、いろんな論文や研究書のなかから正しい知識を得るための取捨選択の仕方だったそうです。原文をすらすら読む先輩の横で、英和辞典を片手にする苦労の毎日。名古屋港水族館では、シャチの研究・人工授精も目的のひとつであり、理論と実践が重要。トレーナーは研究者でもあります。3年前に指定管理者制度が導入されましたが、外部評価が高い理由もそこにありました。
さて一見華やかに見える裏では、「今日も死なずにすんだ」とため息が漏れる日もあるほどの真剣勝負の毎日。「イルカは、ご機嫌ななめでも餌につられるんですが、シャチは、餌には見向きもしません。まったく無視です。人間関係と同じ、嫌いになったらすべてが嫌い。言葉が通じない分、もっと複雑です」
最初は機嫌がいいか悪いかは、瞳の大きさや態度などで見分けていたそうですが、今では感覚で判るそうです。機嫌が悪いと体の大きなシャチに接することはとても危険です。足元をすくわれたり、突進してきてもかわせるように距離を置くそうです。「でも食べられることは無いと思います」と笑って教えてくれました。
ちなみに、シャチは哺乳類なので、平熱も人間とほぼ同じ、風邪もひきます。薬も人間と同じもの。ただ体重が約3トンもあるので、量が違うだけだそうです。
まだまだ分かり合えないふたりの関係に、はじけるような笑顔で臨む仙石さん。今の目標は、将来、クーの赤ちゃんが生まれる日を、母子ともに健康で迎えられるよう、職員みんなのチームワークで達成させることだそうです。
▲ご機嫌なら“ハグ”もできます |
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