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自治体の仲間

 

2007年6月号 Vol.403

悠湯旅情
第87湯
福岡県柳川市 堀割と白秋、ゆかりの文学者たち
「どんこ船」に揺られて
 城下町の面影を今に残している水郷・柳川。柳川といえば「掘割」がその代表的な風物詩です。
 その掘割も20年前にはその存続が危ぶまれる危機がありました。堀割がどぶ川となっていた時代、行政は暗渠(あんきょ)の下水道にすることを決定していましたが、「堀割を残すべきだ」と訴えた一行政マンによって、多くの市民による参加の意欲と行動をひきおこして掘割を甦らせました(このエピソードはアニメの巨匠、高畑勲と宮崎駿による異色のドキュメンタリー映画『柳川掘割物語』1987年に詳しい)。
 この堀を利用したのが川下り。狭い堀や橋の下を観光客を乗せた「どんこ船」とよばれる小さな船が、船頭さんの竿さばきで川面をいきます。慣れた船頭さんからは観光案内もおもしろく、ダジャレや唄も飛び出します。川下り向けのみやげ物屋さんからはさかんに声がかかります。船からの町並みや季節の花を眺めながら、5キロ約1時間のゆったりした船旅です。5月下旬から、ゆり、花菖蒲が見ごろです。
 川下りの下船場から少し歩くと、旧家の商家や土蔵を復元した北原白秋の生家や記念館があります。北原白秋は柳川有数の造り酒屋に生まれました。記念館のフロアでは地元のコーラスグループが白秋の作詞した童謡を歌っていました。「雨」「からたちの花」「城ヶ島の雨」…。
 白秋記念館から5分も歩くと「御花」と呼ばれる、旧柳川藩主・立花家の屋敷です。見事な洋館に、松と岩だけの庭園が見所です。
 まち歩きのスポットとして「御花」の南側に「からたち文人の足湯」が2月28日にオープンしました。足湯エリアには、北原白秋や檀一雄など、柳川ゆかりの7人の文学者の写真やエピソード、ゆかりの地、作品などを紹介したパネルが展示されています。のんびり足湯につかりながら、柳川ゆかりの人たちに想いをめぐらせるのもいいかも。
 宿泊は柳川温泉「かんぽの宿・柳川」が便利でリーズナブル。目の前の掘割にはどんこ船が行き交い、5階の展望風呂からは「御花」が望めます。




温泉メモ
●柳川温泉「かんぽの宿・柳川」
所在地/ 福岡県柳川市弥四郎町101
交通/ 西鉄柳川駅からバス
「保養センター前」下車すぐ
泉質/ ナトリュウム塩化物・炭酸水素塩泉
効能/ 慢性皮膚病、神経痛、筋肉痛、
疲労回復など
入浴料/ 大人500円、子ども300円。
共同浴場が6カ所あります。
問い合わせ/ 0944−72−6295

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