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自治労連機関紙

自治体の仲間

 

2007年6月号 Vol.403

今この仕事に誇りと働きがいを
(31

<空>
静岡・浜松市楽器博物館
館長 嶋 和彦さん
楽器の魅力を音と心に響かせて
 
 浜松市は、ピアノをはじめとする「楽器のまち」として知られています。昭和54年からは「音楽のまちづくり」をめざして、国際的なコンクールや芸術性豊かな公演など質の高い事業が進められています。なかでも「浜松市楽器博物館」は、日本初の楽器だけの公立博物館として、1995年にオープン。今年の1月には入館者100万人を達成しました。
 大阪の豊中市で中学校の英語の教師をされていた嶋和彦さんは、趣味で続けていた笛が縁で学芸員として浜松市に招かれ、平成16年から館長に就任しました。2年前に市が指定管理者制度を導入し、文化振興財団が指定管理者になりました。嶋さんも今年4月からは財団の職員として館長を務めています。

絶滅してしまった楽器も

 オープン当初は、楽器が600点あまり。内450点が、比較的収集し易いヨーロッパの楽器で、その他は日本の楽器ばかりだったそうです。その後徐々に世界各国の楽器を収集し、偏りなく展示するようになりました。楽器を収集するうえでの苦労は、正しい情報を集めること。直接現地へ行って買ってくることが難しいので、届いたものがまがい物だったり、おもちゃだったりということがないようにしないといけません。また、絶滅してしまった楽器もあり、現地の長老に特別に作ってもらったこともあったそうです。

文化は心に直結する

 嶋さんは「楽器はその造形もすばらしいが、理想は演奏者も一緒に展示したい(笑)。だがそれは無理なので映像を見てもらっています」また「行革が推し進められるなかで、文化が後回しにされています。福祉の切り捨ては人々の暮らしに直結していますが、音楽など文化は人々の心に直結するもの。税金の使い道がその国の文化度をあらわしています」といいます。
 館内を回ると楽器の前にはヘッドフォンやモニタがあり、音楽や映像を楽しむことができます。そして、その音色からはその国の風までも感じられるようで世界を旅した気分になれます。今後は、アジアやヨーロッパでもローカルな楽器などまだまだたくさんあるので、ぜひそれらを展示したいとのことでした。


▲世界各国の楽器を背にして
館長の嶋 和彦さん
▲インドネシアの楽器「パス」(左)と
「ササンド」(右)
 


静岡・浜松市楽器博物館
交通/ 浜松駅より徒歩10分
観覧料/ 大学生以上400円、高校生200円、中学生以下・70歳以上は無料
電話/ 053−451−1128

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