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自治労連機関紙

自治体の仲間

 

2006年10月号 Vol.395

My Way My Life
(80)
長崎水道労組 大久保 昇さん
ペーロンも組合も心ひとつに
 
 読者のみなさんは長崎の夏をいろどる伝統行事、「ペーロン」をご存知でしょうか。テレビのニュースなどで耳にしたことがあるかも知れません。大きなボートに似た船に30人が乗り込んで、全員でオールを漕ぎ、競い合う豪快・勇壮な大漁祈願の祭りです。ペーロンは長崎の各地で夏場に行われ、7月の最終土・日には、全国ペーロン選手権大会も開催されています。
 競漕の意味をもつ「ペーロン」の語源は「白竜(パイロン)」からきたといわれています。紀元前の頃、中国の有能な政治家・屈源が、政治の不正と堕落を嘆いて川に身を投げました。彼を慕っていた村人たちが、船を出して必死になって助けようとして船を漕いだ伝説がペーロンのルーツといわれています。このペーロンに文字通り、ロマンと情熱を賭けているのが、大久保昇さんです。
 大久保さんは、生まれ育った香焼の地で、子どもの頃から「ペーロン」を漕ぎ、社会人となってからは、当時の香焼町の職員として仕事をするかたわら、もう30年近くもペーロンにのめりこんできました。そして、今はもっぱら、子どもたちにペーロンを教え、長崎の伝統行事を次代に伝える役割を感じています。
 「ペーロンの魅力は勝負そのものとは別に、全員がまとまり、チームワークを発揮することです。とても感動的です」と、熱く語る大久保さん。
香焼では8月の盆にあわせて、大会がひらかれ、大久保さん率いるチームも日ごろの練習の力をぶつけます。「ペーロンを通して、子どもたちの中でも上級生が下級生の相談にのったり、面倒をみるように成長しています。人間としての資質や地域のつながりにも生かせます」と強調します。
 ペーロンの船は全長約13メートル。漕ぎ手は26人、鐘、ドラ、舵取りを合わせて総勢30人が乗り込みます。コースは1200メートル、通常は5分から6分の時間です。
 労働組合の活動では、いま、長崎水道労組の委員長という重責を担っている大久保さん。8月の自治労連第29回定期大会では、大会議長もつとめました。「ペーロンも労働組合も同じ。心がひとつになってこそ大きな力を発揮できるのです」と、ニッコリ。早くも来年の夏に思いを馳せているようです。


▲舵をとっているのが大久保さん=右から3人目
▲オールは、こうやってこぐんです



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