第58館 |
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大阪府堺市
与謝野晶子文芸館 アルフォンス・ミュシャ館
燦然と光を放つ 2人の芸術家
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JR阪和線の堺市駅前にある複合商業施設のベルマージュ堺弐番館。この2階から4階に堺市立文化館があります。そのメイン施設が与謝野晶子文芸館とアルフォンス・ミュシャ館です。
まず3階のフロアにあるのが、与謝野晶子文芸館。与謝野晶子(1878〜1942年)は日本の近代文学史を代表する歌人としてよく知られ、歌集『みだれ髪』、『君、死にたまうことなかれ』、そして『源氏物語』現代語訳も手がけ、さらに、女性の権利に焦点をあてた評論他、教育活動にも力を尽くしました。自身も11人の子どもを生み育てました。フロアには自筆の歌幅、色紙、短冊、歌集、評論集など50点の作品や写真などを展示しています。
「やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」「清水へ祇園をよぎる櫻月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき」などの歌がよく知られていますが、晶子は生前に23の歌集を刊行し、生涯に5万首の歌を詠みました。晶子が活躍した雑誌『明星』は、夫の鉄幹が主宰し、西洋美術を積極的にとりあげた珍しい美術文芸誌でした。この雑誌の表紙や挿絵によく登場したのが、アルフォンス・ミュシャの作品でした。『みだれ髪』の表紙もミュシャでした。
4階フロアがそのアルフォンス・ミュシャ館。アルフォンス・ミュシャ(1860〜1939年)は、アール・ヌーボーを代表する画家として知られています。その作品を見れば「見たことがある」と思う人が多いはずです。アール・ヌーボーとは、19世紀末から20世紀初頭にかけて、フランスをはじめヨーロッパで流行した新しい装飾的な美術・工芸スタイルのこと。しなやかに流れる曲線、美しい色彩、花の装飾などが特徴で、工芸品、彫刻、建築など生活のいろいろな分野の造形にとりいれられています。
チェコに生まれたミュシャはミュンヘンで絵を学び、パリで制作に励み、ポスター、グラフィックデザイン、装飾パネルなどに多くの作品を残しました。とくに、石灰石を使ったリトグラフ(石版画)の技法で安価な作品を美術愛好者に提供したことでも名を残しています。
君死にたまふことなかれ
旅順口包囲軍の中にある弟を嘆きて
あゝをとうとよ君を泣く
君死にたまふことなかれ
末に生れし君なれば
親のなさけはまさりしも
親は刃をにぎらせて
人を殺せとをしへしや
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや |
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▲与謝野晶子と『君死にたまふことなかれ』の一節 |
▲ミュシャ 夢想
(1897) |
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ミュージアムメモ
| 所在地/ |
〒590−0014 大阪府堺市南区田出井町1番2−200号
ベルマージュ堺弐番館内 「堺市立文化館」 |
| 開館時間/ |
午前9時30分〜午後5時15分 |
| 休館日/ |
第2、第4月曜日、年末年始 |
| 入館料/ |
一般500円、高校・大学生300円、小・中学生100円 |
| 交通/ |
JR阪和線「堺市駅」からすぐ |
| 問い合せ/ |
072−222−5533 |