2006年6月号 Vol.391

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鳴門市の東部にある坂東地域。堂々たる洋館の建物「鳴門市ドイツ館」があります。館に入るとその歴史が一目瞭然です。第一次世界大戦さなかの1914年(大正3)、中国の青島(チンタオ)から日本に送還されてきた4700人のドイツ兵は、名古屋、習志野、松山など日本各地の俘虜収容所に収容されました。久留米から移送された約1000人のドイツ兵は1917年に鳴門の坂東俘虜収容所に。
俘虜というと、人間性を無視した虐待や過酷な労働などが想定されますが、坂東では松江豊寿所長のもとで、地域の人々とドイツ兵との融合がはかられ、人間として接し、敬意を払った寛容な対応がされました。とくに音楽好きなドイツ人だけに、収容所での生活でも自分たちで楽器をつくりクラシックの演奏会を催しました。そして日本で最初のベートーベンの「第九交響曲」も合唱付で演奏しました。日本の年末の風物詩「第九」のルーツです。
収容所跡はいま「ドイツ村公園」になっており、給水塔など当時の施設が朽ちたまま残されています。高台にはこの地で亡くなったドイツ兵の慰霊碑がありました。館の近くに、映画『バルトの樂園』のセットがテーマパークのように公開されており、観光に一役買っています。隣の「大麻比古神社」の裏手の森には、「めがね橋」「ドイツ橋」があり、帰国の途につくドイツ兵たちを偲んでつくられたといいます。
鳴門には唯一の「鳴門温泉」がありました。リゾートホテル「ルネッサンスリゾートナルト」に湧く温泉です。1階に和風の趣の岩造りの露天風呂。夏の期間には8階に特産のスダチが浮かぶ展望大浴場があり、どちらも鳴門海峡が目の前に広がります。とくに波打ち際に造られた露天風呂では潮騒が聞こえ、情緒たっぷり。温泉に浸かったまま海から昇る朝日を見ることもできます。
▲ドイツ館の前に建つベートーベンの銅像 |
温泉メモ
●鳴門温泉
| 所在地/ | 〒772−0053 鳴門市鳴門町土佐泊浦 |
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| 交通/ | JR鳴門駅から市営バスで鳴門公園 行きで15分大毛下車 |
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| 泉質/ | ナトリウム泉 | |
| 効能/ | 神経症、腰痛、皮膚病、疲労回復 | |
| 入浴料/ | 大人700円 | |
| 宿舎/ | ルネッサンスリゾートナルト | |
| 問い合わせ/ | 0886−87−2580 |


