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自治体の仲間

 

2006年3月号 Vol.388

悠湯旅情
第73湯
兵庫県姫路市
白鷺の舞うごとき建築美・姫路城
天守閣を眺めて格別の城見風呂

 1993年12月、日本で最初に世界文化遺産に登録されたのが国宝でもある姫路城と奈良・法隆寺でした。日本の築城技術としてもっとも完成された城郭建築である姫路城は、大小の天守閣をはじめ多くの建造物が築城当時のまま残されています。1581年に豊臣秀吉が3層の天守閣をつくったのが最初で、関が原の戦いのあと、池田輝政が1601年から8年の歳月をかけて現在のカタチに。

 姫路市は1945年6月に大空襲を受けますが、姫路城は消失を免れました。大手門から入ると広い三の丸公園。巨大な石に「世界遺産」の文字が目に入ります。正面には大小の天守閣が親子の白鷺のようにそびえています。迷路のような道を抜け、門をくぐると大小様ざまな櫓があります。姫路城の特徴はこの櫓の多さでしょうか。5層7階の大天守閣からの眺望は、まさに藩主の気分。

 姫路城には多くの物語が語り継がれています。徳川秀忠の娘・千姫はこの城で10年を過ごしました。最初に嫁いだ豊臣秀頼は大阪夏の陣で大阪城とともに果てました。2番目の夫は徳川家の家臣・桑名藩主の本多忠政の嫡男・忠刻。姫路への国替えに伴って姫路城にきたのが1616年。しかし生まれた嫡子の幸千代はわずか2歳で死去。夫の忠刻も31歳で死去。千姫の幸せは10年しか続かず、失意のなかで江戸城にもどり、出家。姫路城の西の丸に残る化粧櫓は千姫の居室として今も残されています。

 天守閣の近くに「お菊井戸」があります。これは歌舞伎や映画で知られた「播州皿屋敷」の悲話です。お家乗っ取りの企みを知った女中のお菊が、城主の難を救いましたが、家老はそれを恨んで家宝の皿1枚を隠し、その責任をお菊に負わせ井戸に投げ込んだというもの。

 姫路城のすぐ前に、飲食店・ファッション複合商業ビル「イーグレひめじ」があります。日帰り温泉施設「播州しらさぎの湯」がありました。とっておきは一人用の檜の浴槽が4つ並んだ城見風呂。眼前に大小ふたつの天守閣を眺めてのひと風呂はまた格別です。



 


温泉メモ
●播州しらさぎの湯
所在地/ 〒670−0012姫路市本町28−290
交通/ JR姫路駅から徒歩10分
泉質/ ナトリウム・塩化物温泉
効能/ 神経痛、冷え性、慢性婦人病など
営業時間/ 7時〜24時
入浴料/ 大人630円、小人310円(土日・祭日)
問い合わせ/ 0792−24−2683

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