2006年新年号 Vol.386

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▲4人の少女が美しさを競い合うかに見える四姑娘連山
山の花に魅せられて、軽登山を始めて十数年が経ち、毎週末に関東近郊の山を登っている。また、2000年のマレーシア国キナバル山登頂(4095m)から海外へ、年一度のトレッキングに出かけている。
その間に知り合った方より、花を見るなら七月中旬に中国・大姑娘(タークウニャン)山が素晴らしいとの情報を得た。特に心引かれたのが、「ブルーポピー」が多いとの事であった。ブルーポピーはヒマラヤ山系の4000〜5000mの岩場で見られるが、数が少なく、「幻の花」又はその美しさは「世界一の花」と言われ、高い人気を得ている事は知っていたが、中国の山に多い事は知らなかった。
大姑娘山は中国・四川省の成都から約300?離れたアパ・チベット族自治州の四姑娘(スークウニャン)連山の端に位置する。四姑娘連山は四姑娘山(四女・6250m)を最高峰とし、三姑娘山(三女・5355m)・二姑娘山(二女・5276m)・大姑娘山(長女・5025m)と呼ばれる4つの峰が美しく並んでいて、あたかも4人の少女が美しさを競っているかのように見える。
大姑娘山登頂には、4500m地点がアタックキャンプ泊となるため、高度順応に備えて、出発2週間前より、低酸素室での運動を4回試みた。
2005年7月15日に成田より空路にて北京経由で成都に入り、車で臥龍を経て日隆(3100m)でそれぞれ三泊した。途中、世界遺産の都江堰やパンダ保護区を見学し、巴朝山峠(バーランシャントウゲ・4523m)でブルーポピーの花を始めて見た。
この花はまるで、青空から、空の色を身にまとい風と共に下りてきた自然の結晶の様で、花びらは透き通る青で紫色を宿し、おしべは黄色、めしべは黄色や黄緑、茎は赤紫とその美しい姿は目を見張るばかりだった。
登山は4泊5日で、登り口3100mから4000mまで、トラノオ、シオガマ、エーデルワイス、コウリンカ、フロウ、アツモリソウ、サクラソウ等、花の群生が続き、白、ピンク、黄、紫の一面の途切れることのない花畑の中を登る。4000m過ぎからは、赤、黄、青のポピーを岩場に見つつ、黄色に咲き誇るサクラソウの中を進み、花の多さについては、期待を裏切ることはなかった。
登頂日は4600m地点で雨が雪に変わり、白銀の中の登頂となった。
今回の山旅は、ブルーポピーを間近に見た事もさることながら、パンダ保護区でパンダを隣に直接抱えながらの記念撮影や四川料理を堪能した事が印象深かった。


