2005年12月号 Vol.385

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温泉案内の本によると、いにしえから知られた「日本3古湯」とは道後温泉(愛媛)、有馬温泉(兵庫)と紀州の白浜温泉をさしているそうです。その中でも、最古の湯と伝えられているのが、白浜温泉の「崎の湯」。
温泉の歴史をひもとくと、飛鳥時代の658年、時の天皇と皇太子の中大兄皇子の一行が、保養をかねて湯治にきたことが「日本書紀」に記されているといいます。当時は「牟婁の湯」と呼ばれていました。平安時代以降は「熊野詣で」の参拝の途中に大いに活況を呈しました。
それから1300年を経たいま、空港も備え、旅館やホテルが約160軒、源泉数45カ所、西日本有数の温泉地です。
白浜温泉が「湯崎の湯」と呼ばれた江戸時代には7カ所の共同浴場がありました。そのひとつ、海岸の崎(先)にある露天風呂の「崎の湯」は波の音と潮風の中で、開放感そのまま。長く無料で開放されていましたが、2004年4月にリニューアルして有料になりました。
温泉三昧だけでなく、見どころ遊びどころの多いのも白浜の魅力です。何よりも白浜の海岸にはその名のとおりの白良しらら浜があります。600メートルにおよぶ、まぶしいばかりの砂の白さに絶句。
絵はがきの景色といえば、岩が丸く月のように切り抜かれた円月島。夕陽の沈む頃の美しさも抜群。そして海岸の奇勝で知られる三段壁に千畳敷。すべてリアス式海岸に黒潮がうち寄せる悠久の時間がこうした景観を作り出しました。
ちょっと寄ってみたいのが、「南方熊楠記念館」。南方熊楠は白浜の隣の紀伊田辺で生まれ、この地で活躍した日本が誇る世界的な「知の巨人」。十数カ国語を理解し、人間ばなれした記憶力で粘菌類をはじめとした植物学に貢献しました。
また、珍しい無脊椎動物がいっぱいの京都大学白浜水族館、浮世絵コレクションの充実した紀州博物館、白浜温泉の歴史を学ぶなら白浜民俗温泉資料館などもあります。
温泉メモ
●白浜温泉
| 所在地/ | 和歌山県西牟婁郡白浜町 | ![]() |
| 交通/ | きのくに線「白浜」駅下車 | |
| 泉質/ | ナトリウム塩化物・炭酸水素泉 | |
| 効能/ | 切り傷、火傷、リウマチ性疾患など | |
| 泉温/ | 40〜83度 | |
| 問い合わせ/ | 白浜町企画観光課0739−43−5555 共同浴場が6カ所あります。 日帰り入浴施設は5カ所。 |


