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自治体の仲間

 

2005年10月号 Vol.383

悠湯旅情
第69湯
島根県 山陰の小京都・津和野を歩く
史跡と鯉と美術館のまち
▲色とりどりの鯉が泳ぐ水路 に映える美しい白壁   

 「山陰の小京都」として旅行者に人気の高い津和野。その名の起源は「つわぶきの生い茂る野」からといいます。鎌倉時代にこの地を治めた豪族の吉見氏あたりから町ができ、関ヶ原合戦のあと、坂崎氏、亀井氏によって、明治維新まで城下町として発展しました。
  山に囲まれた盆地にある津和野の町は、津和野川に沿って、メインの2つの道を中心に、こじんまりとまとまっています。山あいに白壁と赤瓦の屋根の家並みが美しく続いています。SL「やまぐち号」が走り、汽笛が山にこだまするさまは旅情をかき立たせてくれます。
  津和野駅周辺から殿町あたりに造り酒屋などの古い商家や通りが残っています。町役場はさながら明治時代にタイムスリップしたかのような木造建築です。町中の水路には大小、色とりどりの鯉が泳いでいます。1メートル近い大きな鯉には驚きます。
  津和野に関わりのある著名人といえば、森鴎外と西周がいます。森鴎外は代々津和野藩の藩医をつとめた家に生まれ、医師としては陸軍軍医の最高位まで務め、文学者としても近代文学史に名を残す作家です。森鴎外旧宅や記念館があります。西周は幕末から明治期に啓蒙思想家として活躍しました。
  歩いてぐるっと町をひとまわりすると約1時間。でも、近年オープンの施設をじっくりと見て回るにはとても1日ではまわり切れません。
  安野光雅美術館は津和野出身の国際アンデルセン賞受賞画家である安野光雅さんの多彩な作品を展示したもの。また、葛飾北斎美術館は、この地で初刷りの『北斎漫画』が発見されたことから建てられたもの。津和野城跡、津和野カトリック教会、乙女峠マリア聖堂、太鼓谷稲荷神社など、津和野の歴史を示す寺社仏閣・旧跡はまさに小京都です。
  町のはずれに道の駅「津和野温泉・なごみの里」がありました。2001年4月にオープンした町で唯一の天然温泉です。津和野の山をながめての入浴料500円はたいへんリーズナブルです。



温泉メモ
●津和野温泉(道の駅・なごみの里)
所在地/ 島根県鹿足郡津和野町大字鷲原イ257
交通/ 津和野駅から車で5分
泉質/ 単純放射能冷鉱泉
効能/ 神経痛、筋肉痛、関節痛など
営業時間/ 10時〜22時
定休日/ 第2・4木曜日
入浴料/ 大人500円、小・中学生300円

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