2005年9月号 Vol.382

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山口市のことを語るには何といっても戦国大名の大内氏は欠かせません。京都に憧れた大内氏が、京都に真似て町づくりをしたのが山口市です。大内文化の華は31代の大内義隆の時代に頂点に達し、「西の京」とまで呼ばれました。戦乱の京都をのがれて、山口を訪れる公家や文化人も多かったといいます。1442年建立された瑠璃光寺の五重塔はその最高傑作として、今もなお「日本三名塔」のひとつとして山口のシンボルとなっています。緑の木立と池に囲まれてスッキリと美しい姿の五重塔は、ゆったりとした時間と気分を感じさせてくれます。
そして、山口といえば湯田温泉です。毎日、2000トンの湯が湧きでる天然温泉です。そのむかし、白狐が傷を治すために湯に入っていたところをお尚さんに発見されたという伝説の温泉です。JR湯田温泉駅前には、それにちなんだ大きな白狐の像が立っています。古くから知られた古都の風情がただよう湯治場で、幕末には維新の志士たちもよく湯につかったといいます。
今は、メインストリートに大型観光バスが行き交い、旅館街は喧騒としていますが、少し離れると、まだ静かな環境が残っています。温泉街の真ん中に「足湯」があります。
湯田温泉で歴史や文学の足跡にふれるなら、明治の元勲・井上馨の生家跡につくられた高田公園へ。井上馨の銅像、幕末の七卿の碑、中原中也の詩碑、種田山頭火の句碑などがあります。詩人の中原中也はこの湯田温泉で生まれました。「抒情詩人」として30年という短い生涯に燃焼した作品はいつの時代もファンが多く、近くにある中原中也記念館には訪れる若い女性があとを絶ちません。記念館は数年前にリニューアルされ、中也の直筆原稿、愛用品などが展示されています。古都の片隅で、中也や山頭火の詩句を口ずさんでみてはいかがでしょう。
温泉メモ
●湯田温泉
| 所在地/ | 山口県山口市 | ![]() |
| 交通/ | JR山口線「湯田温泉駅」下車徒歩5分 | |
| 泉質/ | 硫黄泉 | |
| 効能/ | 神経痛、皮膚病 胃腸病 | |
| 入浴料/ | 湯田温泉旅館協同組合(0839−20−3000) |


