いいとこよりみち発見伝2014年5月号 Vol.486

レトロな気分で温泉を楽しめる

四季折々の雄大な自然と摩耶の滝遊歩道

群馬県四万(しま)温泉
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▲摩耶の滝遊歩道を1時間半ほど歩いたところにある摩耶の滝

群馬県吾妻郡中之条町は、群馬県の北西部に位置し、新潟県と長野県の県境にあり、中之条町内には、四万、沢渡、尻焼などの温泉が9カ所あります。北部にある四万温泉は、草津、伊香保とともに上毛三名湯に数えられ、四万川の上流に三方を山に囲まれて広がります。上信越高原国立公園の海抜700メートルの高地に位置し、周りを山々に囲まれ、四季折々の雄大な自然が楽しめます。温泉街は日向見(ひなたみ)、ゆずり葉、新湯(あらゆ)、山口、温泉口地区の5つの地区に分かれますが、日向見地区は四万温泉の発祥の地で日向見温泉と呼ばれる場合もあるそうです。

名前の由来が「4万もの病に効くことから」という説があり、鎌倉時代からその名を知られていたそうです。1954(昭和29)年には国民保養温泉地第1号に指定され、泉質はナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩泉、温度は25~80度まであります。効能はリューマチ・神経痛・皮膚病のほか胃腸病にもよく効くと言われています。群馬県の文化財にも指定されている旅館積善館(新湯地区)の浴場、元禄の湯が有名です。

温泉旅館の一つで四万川添いにある創業300年の「四万やまぐち館」は、宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』の湯屋「油屋」を彷彿させるかのようなレトロな雰囲気が楽しめます。大岩が目を引く浴槽の長さ30メートルほどある「お題目大露天風呂」、座敷風の「内湯」、群馬県の銘石「多胡石(たごいし)」を敷き詰めた「中の湯」、群馬県産の三波石で造られた「庭園風呂」の3つの浴槽を備えた「渓流露天風呂四万川の湯」、400年前からの湯治場の佇まいを残す「檜大浴場薬師の湯」のほか貸し切り露天風呂があります。

国道353号線沿いには、自然を満喫できるスポットが点在し、四万の甌穴、桃太郎の滝、小泉の滝、小倉の滝、奥四万湖があります。温泉と合わせてハイキングを楽しみたい方には「摩耶の滝遊歩道」がお薦めです。日向川沿いの「摩耶の滝遊歩道」を1時間半ほど歩くと落差20メートルの高さを誇る摩耶の滝があります。摩耶の滝は伝説の摩耶姫がそこで幸せな出会いをしたことに由来しているそうです。

よりみちメモ
【四万温泉】
所在地/群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
問い合わせ/四万温泉協会0279-64-2321 http://www.shimaonsen.com
交通/上越新幹線で高崎駅(上野駅から約45分)、吾妻線に乗り換えて中之条駅(約50分)下車、または特急草津号で中之条駅(約2時間10分)下車、中之条駅からバスで四万温泉まで約40分。
共同湯(午前9時~午後3時)、飲泉所、足湯(無料)のほか町営温泉(有料)もあります。

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▲映画『千と千尋の神隠し』の湯屋「油屋」を彷彿させる「やまぐち館」のロビー