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21春闘 共感と応援を力にいのち・くらし守りきろう

職場の思いを今つなげて

▲住民のために奮闘する平塚保健福祉事務所

21国民春闘がスタートしました。この1年間、コロナ危機だからこそ、地域・住民のために奮闘してきた自治体職員の姿に、共感と応援が寄せられています。全国の仲間のとりくみと決意を紹介します。「今こそ、公務公共の出番」を合い言葉に力をあわせて、職場と地域から要求実現をすすめていきましょう。【関連記事はこちら

最優先のコロナ対応 人員増、体制強化を

神奈川県職労連 平塚保健福祉事務所分会 分会長 竹松夕子さん

コロナに関する県民からの相談で担当課は大変です。「濃厚接触者と言われたが、まだ電話が来ない」といった問い合わせや、コロナでメンタル不調になったり、職を失った住民からの相談もあり、ケースワーカーや関係機関と協力しながら、対応をすすめています。

とくに保健師はたくさんの事業を抱えながら、今はコロナ最優先で毎日残業をしています。だれがいつ倒れてもおかしくない。職場の保健師も「互いに声をかけてもらえるから、一緒にがんばることができる」と言います。

保健師だけでなく、職場全体の感染防止対策を少ない予算でやりくりしている仲間もいます。

賃金交渉で当局は、高齢層職員の給料を引き下げる提案をしました。当所でコロナ対応の中核となってがんばっている職員に大きく影響する改悪提案です。分会長としてできることがあればと、職場代表として交渉に参加し発言しました。

春闘に向けて、保健所での職員の奮闘を多くの方に知っていただきたいと思います。専門職を中心とした人員増、体制強化を仲間と訴えていきたいと思います。

住民の生活、労働者の権利を守る春闘に

岡山市職労現業評議会 事務局長 乙倉史明さん

岡山市東区を拠点に、家庭ごみなどの収集運搬業務を行っています。コロナ自粛による片づけごみやテイクアウト容器など、家庭ごみの量は体感で1・5倍に増えました。収集車に詰め込みすぎると飛び散りやすく、感染リスクが高まるなかでの作業が続いています。

また、ごみ出しが困難な高齢者などの自宅まで訪ねる「ふれあい収集」も感染に気をつけて行っています。

事業所の正規職員の平均年齢は55歳。退職不補充が続くなか、職員の高齢化や毎年起こる自然災害対応への不安もありますが、住民とのあいさつやコミュニケーション、励ましの声をやりがいにがんばっています。

コロナ危機で今年の春闘はとりくみ方も含めて創意工夫などが必要ですが、私たちがあきらめてしまえば住民の安全・安心な生活やすべての労働者の権利が失われていくかもしれない重要な春闘です。

住民のいのちとくらしを守るためにも正規雇用の現業職員の確保と、賃金の底上げに向けて全力をあげていきます。

▲住民からの励ましメッセージ

一人ひとりの願いを丁寧に聴き取る春闘へ

滋賀・大津市学童保育(児童クラブ)指導員労働組合 書記長 竹中真美さん

滋賀・大津市の児童クラブで支援員として働く私たちは、会計年度任用職員化で、これまでのフルタイム勤務からパートタイム勤務になりました。時を同じくコロナ危機となり、ただでさえ不十分な施設環境のなかで、消毒作業に追われ、子どもたちにマスクの着用や手洗い・消毒などを徹底してきました。

各職場では、さまざまな勤務形態や細切れの勤務時間で、「業務が円滑に行えない」「職員全員で子どもの話をするための時間が持てない」などの不具合も起きています。

また、人事評価では、代表支援員は、他の支援員の仕事ぶりを評価者に伝える「評価補助者」の役割を担うことになりました。代表支援員は評価する側に立たざるを得ないため、同じ会計年度任用職員どうしでの団結が難しくなっています。

一方、会計年度任用職員化で給与が改善された職員もあり、組合加入につながっています。まだまだ組合の成果が少ないですが、今年の春闘でも労働組合の基本である「一人ひとりの願いを丁寧に聴き取り、要求実現に向けて当局への働きかけを根気よくすすめていく」ことを前向きに実践していきたいです。

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