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シリーズ32 いちから学ぶ仕事と権利 仕事にも組合活動にも教育学習が大きな力に

教育学習活動

みなさんが働き続ける上で、「自治体の役割を知ること」「賃金・労働条件の基本知識を持つこと」「労働組合の活動の意義を理解すること」はとても大切です。住民のためにより良い仕事をするには、教育学習活動が大きな力になります。

自治体は地域住民の生活やいのちを守る使命を担っています。住民に直接かかわる社会保障、教育、公衆衛生などの施策を実行しています。しかし、私たちが仕事をしていくなかでは、国が定めた施策が必ずしも住民の生活の向上に役に立っていないと感じることもあります。その時に疑問を持ち学ぶことはとても大切です。

私たちに入ってくる情報の大部分は、マスメディアからの情報、自治体当局からの仕事を通じての情報です。これらは政府や財界の政策を推進する立場からのもので、住民にとって不利益になることや、生活を圧迫することなどは伝えていません。こういった情報だけでは私たちの「なぜ」を解決できません。

自分たちの労働条件を良くするには

「こんなにがんばって働いているのになぜ?」という思いを抱くこともあります。正規職員が減る一方で、非正規職員が増えているのはなぜなのか? 規則を超えて何時間も残業しないといけないのはなぜなのか? 大切な仕事なのに賃金が低いのはなぜなのか? 働き続けていくためには、こうしたことの原因を知り、どうすれば解決できるのかを考え、学ぶことが大切です。

問題解決のためには、労働組合に加入することが必要です。労働者一人ひとりでは、賃金や職場環境が悪くても改善することができません。労働組合は、一致する要求で労働者同士が団結し、力を合わせて要求を実現する組織です。

「なぜなのか」の疑問をいつも胸に

「住民のためにいい仕事がしたい」「働きやすい職場をつくりたい」などの願いを実現するために、一人ひとりが自覚的に学び行動することが大切です。労働組合に加入し学ぶことと知ることは、これからみなさんが長く働き、くらしていくなかで困難に直面したときに力を発揮します。ぜひ、この4月から「勤労者通信大学」や「わくわく講座」も大いに活用して、学びましょう。

■通信講座「勤労者通信大学」
 「入門コース」から憲法を学ぶ
 「憲法コース」、社会科学を学ぶ「基礎理論コース」の3コース。
■全労連「労働組合入門わくわく講座」
 「勤労者通信大学」より簡単に学べる初心者向けの内容。労働者や労働組合の権利、組合運営や要求課題が学べます。
※詳細は所属する組合にお問い合わせください。

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