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オスプレイの全面的飛行中止と撤去 日本への配備の撤回を求める(書記長談話)

オスプレイの全面的飛行中止と撤去

日本への配備の撤回を求める(書記長談話)

 

2023年12月6日

日本自治体労働組合総連合

書記長 橋口 剛典

 

 11月29日午後、第353特殊作戦群に所属する米軍横田基地のCV22オスプレイが、鹿児島の屋久島沖で定期訓練中に墜落した。すでに死者が確認されている。日本でのオスプレイ墜落事故は2016年の沖縄県名護市沖合での事故に続いて2件目であり、国内で初めての死亡事故となる。

 日本には、在日米軍のCV22オスプレイは横田基地に6機(事故機含む)が配備されており、特殊作戦航空団の拠点である嘉手納基地に頻繁に飛来している。また、千葉・木更津基地に暫定配備されたオスプレイの佐賀空港への配備が狙われている。

 

 この間、オスプレイは立て続けに墜落事故を起こしている。昨年3月にはノルウェー、6月にはアメリカ・カリフォルニア州で、さらに今年8月には、オーストラリアで墜落し、多くの人が亡くなっている。カリフォルニア州での事故について、米軍はクラッチに不具合が生じる現象が原因だと断定し、機体の構造的欠陥であることを明らかにしている。開発段階の1991年以降では約20機が墜落し、死者は今回のCV22型の墜落事故を除いて累計で57人。戦闘ではなく、すべて事故死という異常事態である。

 

 陸上自衛隊のオスプレイも2018年4月以降、奄美(鹿児島)、山形、仙台、南紀白浜(和歌山)の民間空港や千葉・館山基地で、エンジントラブルなどで緊急着陸をしている。墜落事故が起きても、日本政府は、自ら検証を行わず、米軍からの報告や説明を鵜吞みにするばかりであり、無責任なアメリカ追随の態度は、事故原因の究明を遠ざけ、次の事故を呼びこみかねない。これ以上、危険なオスプレイが住民の頭上で飛ぶことを許すわけにはいかない。

 

 私たち自治労連は、今回の重大事態を踏まえ日本政府と米国に対し、①東京・横田基地に配備されている同型オスプレイをはじめ、米軍および自衛隊所属すべてのオスプレイについて飛行を全面的に中止すること。②陸上自衛隊のオスプレイ導入と配備を即時中止すること、③すみやかに国内から全オスプレイを撤去することを強く求める。

 「日本のどこにも、米軍基地とオスプレイはいらない」の声を、全国の仲間とともに大きく広げていくことを強く訴える。

以上