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公立・公的424病院の再編・統合阻止へ⑩ 目標の倍を超える「宇和島市立吉田病院の拡充を求める署名」3,864筆を宇和島市長に手渡す

 愛媛県下6病院の一つとして、宇和島市立吉田病院も再編・統合の具体的検証の必要があると名指しされ、2005年に宇和島市と旧3町(吉田町・三間町・津島町)が合併する際に立ち上げられた「市立吉田病院を存続・充実させる住民の会」を中心に、吉田病院を守る署名活動が展開されています。

 要請項目は、①現在2名の吉田病院の常勤医師を4人に増員すること、②歯科診療を継続し、現在の診療科を有効活用すること、③災害に強い、高齢者にも優しい増改築を行い、療養病棟は40床以上とし個室時の充実をすすめること、の3点です。署名は自治会にもお願いし、「住民の会」総会までに目標の倍を上回る3,864筆が集約されました。

 津島・吉田病院局労組も住民のいのち守る市立吉田病院の診療科維持と医師確保など医療提供体制の拡充のため、宇和島市職労連、愛媛県本部とともに署名の取り組みをすすめています。

市長も参加した「住民の会」総会

 宇和島市吉田公民館で開かれた「住民の会」総会には、地域住民とともに、岡原文彰宇和島市長、吉田病院院長・同事務局長、市議会議員ら約60人が参加。冒頭、松崎会長が「吉田病院がこれから存続していけるように住民の協力のもと署名を集めることができた。今後も病院機能をはたしてもらえるよう議論していきたい」とあいさつし、岡原市長へ署名3,864筆を提出。市長は「吉田の皆さんに大切にされている吉田病院は必要。病院局としてどういう形で存続させるかの結論を出した後での9月の厚労省の発表には納得できない。今後の協議に向け、みなさんの意見に耳をかたむけていきたい。どのように病院を維持していくか、医師確保等へも努力していきたい」と発言。市議からも「安心して暮らせる地域医療をめざす必要がある」など発言がありました。また、看護師長から「現場では看護師の人数が足りない。昼休みは30分もとれずに、毎日走り回って仕事をしており、良い看護が提供できない」と看護職場の実態を市に訴える場面もありました。住民からは「国からどのような指摘があろうが、宇和島市がこの病院を残す強い意志が最も必要」「実際に高齢の患者が宇和島病院まで行くのは難しい。公平な医療環境をもっと考えてほしい」との発言がありました。

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