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「子どもに豊かな育ちと読書のよろこびを」学校図書館・公共図書館の充実を求めるつどいを開催

 1月13日(月・祝)、自治労連・全教・親子読書地域文庫全国連絡会でつくる実行委員会の主催で「第19回学校図書館・公共図書館の充実を求めるつどい」が開催され、多くの職員と市民がとともに学び、討論を深めました。
 午前の全体会では、田井郁久雄氏(元・広島女学院准教授)が「図書館民営化の何が問題か」と題して記念講演。図書館の民営化・指定管理化がすすむ現状について様々な角度から検証しました。全国の図書館の利用者数・貸出冊数の推移データを紹介しながら「時間延長・開館日増加などによる利用増効果は一時的で持続しない」「指定管理期間の短さから長期的施策が打てない。長期契約の場合でも契約内容に縛られ改善の手立てが打てない」「運営に問題のある直営館も多く、自ら民営化や指定管理化を招いている」「高額機器の導入、企業本社の事務費など直営では不要な経費(隠れ図書館費)で、必ずしも経費削減につながらない」「自治体当局も弊害は分かっているが、公務員削減が至上命題化して止める事ができない」と、指定管理の実態を紹介。「一旦直営を手放してしまうと人材もノウハウも残らないので、民営化に問題があっても再直営化が困難」「利用者の求める事を読み取り案内するカウンター業務は、図書館司書のひのき舞台。単なる貸本業務ではない」と直営図書館や司書の仕事の重要性について語りました。
 午後には、①子どもたちの今を考える、②地域住民にとっての公共図書館とは、③学校図書館には学校司書が必要です、の3分科会を行い、運動の交流を深めました。

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