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全国青年大集会2013

強い雨の中、

「もう黙ってはいられない!」

「まともな仕事と人間らしい生活を!

青年1500人が結集

 全国青年大集会2013「もう黙ってはいられない!!まともな仕事と人間らしい生活を」が10月20日に東京・明治公園で開催されました。あいにくの強い雨の中でしたが全国から1500人の青年が集まり、自治労連青年部の仲間も全国から150人が参加しました。メイン集会のオープニングは、レゲーミュージシャン「AZUMA」、ダンス規制に反対しているパフォーマンス集団「TAP JAM CREW」による歌とダンスの元気なパフォーマンスで始まりました。

パワハラや不当解雇などの企業の横暴に対し、たたかう青年たちが実態を告発

image002   はじめに青年大集会実行委員会を代表して全労連・岡﨑加奈子青年部長(自治労連中央執行委員)が「青年の要求実現をめざして全国青年大集会が開催されてから今回は10年の節目を迎えます。多くの青年は雇用が不安定なのは自己責任と思わされてきました。もう黙ってはいられません。今を変えるために青年が声をあげましょう。将来に希望をもって働けるよう、みんなの力で集会を成功させましょう」とあいさつをしました。

 次に「実態の告発とたたかいの発言」では、秋田書店社員が不正を内部告発したため受けたパワハラと不当解雇に対するたたかい、カフェ・ベロ-チェ社員の不当な雇止めに対するたたかい、日本航空契約社員の上司からのパワハラと不当解雇に対するたたかい、全商連青年部協議会から欠陥だらけの消費税増税反対の訴え、路上生活から抜け出した青年の経験と訴えなど、ブラック企業の実態、不当なパワハラや解雇、雇止めに対する青年のたたかいが熱く語られました。

 連帯のあいさつで、ブラック企業大賞実行委員会・佐々木亮弁護士から「ブラック企業は燃料のように労働者を使い捨てにする。ブラック企業をなくすために労働組合に団結してみんなでたたかおう」、NPO「もやい」・稲葉剛代表理事が「自分たちの状況に立ち向かい、人間らしいくらし、仕事をめざそう」、全労連・大黒作治議長が「解雇自由化や非正規雇用化、消費税増税、TPPなど反対の声を広げて未来を切り拓いていこう」、日本共産党・市田忠義書記局長が「日本共産党はブラック企業規制法案を提出しました。安倍政権はくらしや経済をめちゃくちゃにしようとする一方で、国民との矛盾も激化しています。たたかってこそ道は開けます。若者が希望をもてる社会、安心して学び、働ける社会をめざしてともにがんばりましょう」との連帯あいさつがありました。

自治体のブラック化許さない!全国の青年が力をあわせ、一体となってたたかおう

 ブレークタイムの後、全国各地の青年から運動の発言が行われ、自治労連青年部を代表して大阪府職労の青年が「大阪では橋下維新の会が暴走しており、大阪市では政治活動規制条例や労使関係条例が条例化され、処分で職員は物が言えない状況で自治体がブラック化しています。大阪府でも2条例が条例化されようとしており、住民と共同で阻止していきたい。 青年が声をあげて憲法改悪反対に立ち上がりましょう。自治体労働者は住民のいのちとくらしを守ることが仕事。財界だけが意見を言え、住民や青年が意見を言えない政権はおかしいです。今のままではブラック企業が増えていき、また、最低賃金も落ちていきます。若者の生活はもっと厳しくなるでしょう。それを、なんとしても防ぐために全国の青年が力をあわせ、一体となってたたかっていきましょう」と呼びかけました。

 その他に、北海道・青年代表が「どうすれば現状を変えることができるのか学習した。非常識が常識の社会を変えるため青年が声をあげて全国で連帯しよう」、全教・青年部代表が「教育無償化、教育予算の増額、子どもたちのためにがんばろう」、長野・青年代表「長野県でも青年大集会を開催した。ブラック企業を拡大しないために今こそ労働組合が大切だ」、福島・青年代表が「原発事故で青年が生きづらくなっている。原発を直ちにゼロが福島の思いだ。これからもたたかい続けたい」、東京・青年代表が「青年の働き方がおかしくされている。横のつながりをもって、交流をもっとしよう、仲間をさらに広げよう」、青森・青年代表が「まともな働き方と人間らしい生活を実現するため声をあげよう」、京都・青年代表が「この間のブラック企業に対するたたかいで青年が動けば社会は変わることを実感している。来年の京都府知事選挙で勝利したい。」など自分たちの運動の取り組みや決意を訴えました。

 最後に集会アピールで「日本にもおかしいことは『おかしい』と声をあげ、『ブラック企業』とたたかっている青年がいます。アンケートや署名を集め、あなたの声を政治に届けるために頑張っている仲間がいます。集会をひらき、デモを呼びかけ、『いっしょに世の中を変えよう』と行動する青年が増え、新たな共同が広がっています。私たちとともに日本の社会を変えていきましょう」と呼びかけ採択して終了しました。

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全国青年大集会で集まった青年の声を省庁、国会議員へ要請行動

 翌21日には、全国青年大集会2013に集まった声を厚生労働省、文部科学省、経済産業省へ要請と国会議員要請を行い、それぞれ全国から集めた青年の実態を訴えました。厚生労働省へは、「限定正社員」など不安定雇用を拡大させるのではなく、安定した雇用の拡大など訴えました。文部科学省では、高すぎる学費の値下げを訴え、「学費を稼ぐために、休学してバイトをしている」「40歳過ぎても奨学金を返し続けなくてはいけない」などの実態を話しました。経済産業省要請に参加した福島の青年は、いまだ解決していない福島原発事故の収束に尽力するよう訴えたが、国としての頑なな姿勢と対応に、「国民のための省庁なのに」と要請後の全体報告会の場で涙ながらに報告し、これからも全国の仲間と一緒に声をあげたいと決意を語ってくれました。

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