被災地の復興めざし、全国の仲間の力を引き続き結集させよう

被災地単組との交流会、陸前高田への支援激励行動

 5月12日(土)、盛岡市東日本ホテルにて第45回中央委員会閉会後「被災地単組との交流会」が26都道府県86人、本部役職員あわせ100人を超える参加で開催されました。まず、野村委員長より、被災地において自からも被災している中、住民のため日々奮闘されている被災自治体労働組合ならびに自治体職員のみなさんへ、ねぎらいと感謝の言葉が述べられ、復興を目指し引き続いての支援をともにがんばっていきたいと開会の挨拶がされました。
 続いて、岩手県自治労連高橋副委員長より、様々な支援に対するお礼、現況の概略・今後の復興への課題など、復興までの引き続きの暖かな支援へのお願いと、「住民のために、住民とともに」の運動を進め、全国の仲間とともに一層の奮闘をしていく決意が語られました。

市民や被災者の気持ちに寄り添った一日も早い復興めざす
 続いて被災地8単組から、被災状況や現在の復興状況などの報告や、復興に向けての決意がおこなわれました。

 釜石市職労からは、「他市町村からの行政派遣職員の環境も厳しいものに。組合としてなにができるかが課題。全職員に対し、震災当時の“業務アンケート”をおこない、結果を元に報告書を作成した。今後の防災計画等に役立てていきたい」。

 陸前高田市職労は、「この震災で多くの仲間を失った。市民や被災者の気持ちに寄り添い、一日も早い復興のため日々努力をしている。今後の課題は、一日も早い市と市民生活の復旧復興、被災者の1日も早い自立にある」。

 大船渡市職労は、「今年はメーデーを復活。行政支援で来ている組合員もメーデーに参加してくれた。組合員が集う暖かい組合運営をおこなっている。全体的には人出不足。組合として当局への交渉を行っている」。

 久慈市職労は、「久慈の被災状況はマスコミに報道されず、伝わっていない。被災当時、2011年3月いっぱいまで避難所があり、組合員は避難所運営に奔走した。結果、単組としての取組みはできなかったが、3月19日から野田へボランティアを派遣することができた。震災担当課が今年の4月に創設され、復興対策チームへの増員により各課は減員になってしまった。職員は超過勤務が続く過酷な就業環境にある。メンタルアンケートを実施した結果、全体の60%が問題あり。心のケアが重要」。

 山田町職労は、「子供の頃から、大きな地震がきたら必ず津波がくると教わってきた。碑にも簡潔にそのことが書かれている。あまり大きな津波の経験がなかったためそれが生かされず被害が広がった。現在、店舗も少しずつ増えてきつつあるが復興は5年や10年ではすまない。住民とともにがんばる」。

 大槌町職は、「市街地住宅地の半分が浸水の被害でほぼ街がなくなったような状況。人口は17%減った。就業・住居・子どもの学校のために移転が続いている。産業の再生、雇用の確保がなかなかすすまない。住居と仕事の場のバランスを考えての復興が重要。今大きな問題はメンタルヘルス。中間管理職の多くが被災したため現職員がその穴埋めに回った。中間管理職など職場の環境は厳しいものになっている」。

 野田村職は、「役場から海側はすべて全壊。役場から海までの間に家はない。人的被害が少なかったため瓦礫の撤去はすべて完了している。昨年7月には避難所は解散したが、復興に向けて職員へ4月から交代制勤務の要請があるが、状況は難しい」。

 洋野町職は、「死者行方不明者は0人。建物被害は180件程度ですんだ。役場は高台にあったため被害なし。防潮堤で市街地の被害を食い止められた」等報告がされました。

 参加者から、「被災当時の避難所・仮設住宅において、職員の仕事とプライベートの確保はどのように行われたのか」「独自の補助制度や財政支出について」など具体的な質問に対し、被災当時の対応や現在の制度などについて丁寧な回答がされました。
 最後に、交流会参加者よりカンパの贈呈が行われ、自治労連柴田副委員長の閉会のあいさつをもって交流会は終了しました。

“全国のみなさんに助けられて、前を向いてます”と自治会長さん

 盛岡での交流会終了後、引き続き陸前高田市での支援激励行動に参加する21都道府県45人、本部5人、合計50人は陸前高田市へ向け移動し、昨年夏まで自治労連ボランティアセンターを設置していた鈴木旅館へ向かいました。鈴木旅館到着後、同日に行われていた「下矢作たねっこまくべえ」プロジェクト終了後に行われている現地交流会へ参加しました。交流会では、農民連や下矢作地区の方たちによる、山菜などをふんだんに使った、心づくしの郷土料理が用意されていました。

 「下矢作たねっこまくべえ」の会長のあいさつでは、「全国のみなさんに助けていただいて、どこにも足を向けて寝られないので立って寝ております。今年は、気持も前を向いて花見もおこないました」とのユーモアあふれる挨拶と、自治労連への感謝の言葉が繰り返し語られました。

 自治労連からは、柴田副委員長より交流会参加へのお礼の挨拶と、「下矢作たねっこまくべえ」への協力金として、会長さんへカンパが手渡されました。また、昨年から「下矢作たねっこまくべえ」に参加している九州大学の学生さんたちとも交流をおこないました。

 鈴木旅館での参加者交流会では、鈴木旅館のご主人が、目頭を押さえながら、「ここをみなさんに使っていただくことに対して戸惑いもあったが、使っていただき本当に良かった」と自治労連への感謝の言葉が述べられ、ボランティア参加者も未経験者も感激の場面となりました。

 翌13日(日)は早朝5時30分より、昨日行われた「タネっこまくべえ」プロジェクトの自治労連枠分4反のひまわりの種まきに取組みました。

 朝食後、岩手自治労連のOBでもある、日本共産党・藤倉泰治市議会議員の案内で市内の復興状況や課題などの説明がありました。最初に行った市役所仮設庁舎は建設に11億円掛り、当初すぐ本移転の話だったが、しばらく使う検討がされているとのことでした。市街地は残った建物は公共の建物で、撤去費用が70億円掛り、従来はすべて市の負担でした。要望で法律も今回改正され、国負担95%・交付税措置5%となり、6月からは解体が始まるそうです。
参加者からは、直接様々な質問がなされ、復興の現在の状況についてなど、実際の場所に立って丁寧なお話しを聞くことができ意義深い市内循環となりました。

 昨年のボランティアセンター運営時、通いなれた道のりを「一ノ関駅」に目指すバスの中では、一年前の私たちの奮闘が被災地の人たちの力になっていることを実感できた、被災地支援行動になったことなどに触れた閉会の挨拶が柴田副委員長より行われ、現地支援激励行動を終了しました。