臨時・非常勤職員の賃金・処遇改善を前進させよう

-働きがいのもてる労働条件の確立で、公務・公共サービスの拡充を-

 4月7日、全労連公務部会・非正規センターの主催で、第4回官製ワーキングプア告発集会が開催され、80人が参加しました。

 はじめに、全労連公務部会の野村代表委員(自治労連委員長)が「正規・非正規は、労働施策の一環として支配者がつくり出したもの。同じ労働者のなかで分断し、競争させ、低標準化するのが狙い。本当の敵は誰なのか見極めよう」と主催者あいさつを述べました。

 続いて「官製ワーキングプアと公務労働」と題して、和光大学教授の竹信三恵子さんが記念講演を行いました。竹信さんは、自身が朝日新聞記者時代に取材した事例を交えながら、官製ワーキングプアの実態、法の谷間におかれている問題、公契約条例の広がりなどを紹介。「雇用形態の違いを超えて意思疎通をはかり互いを知り、“パートは有期”“非正規は低賃金”という社会認識を克服しよう」と訴えました。最後に、「質の高い公務サービスのために、またワーキングプアをつくりださないために、何が必要かを納税者の支持を得られるようなアピールが必要」だと話されました。

 基調報告は、公務部会の九後事務局次長が行いました。九後さんは、今後のとりくみとして、公務職場で働く全ての労働者を視野に、日常的な対話活動を進めながら、労働組合を大きく強くしていくこと、官民問わず幅広い労働者と共同し、あらゆる職場から非正規雇用労働者の労働条件改善を求める声をあげることを提起しました。

 現場からの実態報告では、自治労連を代表して船橋市職労の小松崎さんが発言し、学童保育で働く仲間がおかれている劣悪な労働条件、何年働いても同じ賃金、子どもたちとの関係が築けないと告発しました。

 このほか、「国立病院で働いていたが、国の施策によって独法化され、立場の弱い臨時職員から首切りされた。裁判でも主張が認められなかった。正規として働きたかった」「臨時教職員は、次年度は仕事があるだろうかと常に不安。同一校で働くことができず、子どもたちのためにならない」などの発言がありました。

 また、東京公務公共一般の荒木さんが、営利企業・ピジョンハーツが参入した中野区の保育園の実態を告発、職場復帰をめざし闘っていると、支援を訴えました。

 その後、集会アピールが提案され、会場全体の拍手で採択されました。
閉会あいさつを非正規センターの江花事務局長がおこない、有期労働契約の法改正の動きについて、「4月中旬にも審議と言われている、5年で雇い止めされる懸念が強まる、官民大きな運動で改正案を抜本修正させよう」とまとめました。