雇い止め阻止・均等待遇実現に向け、仲間を増やし、
“13春闘を意気高くたたかおう!
第21回自治体非正規・公共関係労働者全国交流集会in安中

 第21回自治体非正規・公共関係労働者全国交流集会が2月2日から3日に群馬県安中市で開催され、21地方組織10県事務所、本部含め192人が参加しました。

 集会の冒頭大場みゆき議長が主催者あいさつを行い、「誇りと怒りの大運動3年目をたたかう中での集会の開催となった。全国各地で大運動をたたかい大きな成果をあげてきたが、依然として差別を受け、物のように扱われて切り捨てられ、涙を流す仲間が後をたちません。そしてそのことは、住民にも被害を与えている。よりよい住民サービスを実現するためにも安定した雇用と処遇の改善がどうしても必要だ。」と参加者に呼びかけました。

 自治労連本部を代表して猿橋均書記長が「この集会への参加を本当に楽しみにしている。」と切り出し、「13春闘で、生活保護費や地方公務員の賃下げを許さず、社会保障改悪と消費税増税を打ち破る攻勢的な運動を。公務・民間の共同の運動で、最賃引上げ・公契約運動など大きく前進している。雇用の安定に向けた運動をおおいに展開しよう。」と激励のあいさつを行いました。つづいて保育部会高橋光幸事務局長から連帯のあいさつを受けました。

 記念講演は「非正規をなくす方法」と題し中村和雄弁護士が行いました。
 中村弁護士は、冒頭「現代の貧困とワーキングプアの実態」について述べた後、「非正規に関わる3つの法律、派遣労働法・労働契約法・パート労働法」の「改正」された内容と今後の動向について詳しく分析されました。そして、「非正規をなくす方法」として、「派遣労働法の抜本改正・有期雇用の入口規制・同一価値労働同一賃金(均等待遇)原則の確立・最低賃金の引き上げ・公契約規制(法・条例)制定・労働時間規制・社会保障制度の充実改革」が必要だとそれぞれについてその内容を話されました。最後に「学ぶべき運動」と「目指すべき社会像」として、韓国労働運動の状況と、デンマークの様子を話され、参加者を勇気づける講演となりました。

 休憩をはさみ集会の基調報告にたった松原秀一事務局長は、この間の情勢の特徴、及び「大運動3年次」の到達点について報告し、13春闘方針として「①要求闘争をしっかり位置づけすべての単組で要求書を提出すること、②3月末年度代わりの雇止めを阻止すること、③有期雇用規制、パート法抜本改正、公契約条例の制定などを民間とも共同して地域から大いに取り組むこと、④非正規要求国会請願署名・パート労働法改正署名・最低賃金1000円実現請願署名の取り組み⑤春の組織拡大月間で奮闘すること。」などについて強調しました。

 つづいて、「体操の鬼さん」(仁木副議長)の指導で「1分間のブレークタイム」参加者みんなでストレッチをしたあと、5つの組合から特別報告を受けました。

①北九州市学校嘱託職員労働組合から、「組合をつくり大幅賃下げの阻止などたたかいをすすめてきたが、4年雇い止めが強行され、その上、北九州市行革調査会答申で学校給食の全面民間委託案が発表される事態となった。仲間を増やそうと昨年の新規採用者など組合員を増やしてたたかっている。」

②豊橋市職労嘱託職員連絡会から、「はじめ4名で要求書を提出。その後12年5月に33名で連絡会を発足。11年に夏休の改善などを勝ちとる中、ついに悲願であった継続雇用希望嘱託職員の一次試験免除をかちとることができた。これは、私たち嘱託組合連絡会の運動の賜物です、と組合員の増員を呼びかけ、入ってよかったと思える魅力ある組合作りに取り組んでいる。」

③自治労連埼玉県本部から、「戸田市で民間委託された学校校務員労組が、競争入札の結果予定価格の78%で落札したA社への雇用継続をたたかったが、日給制で月額8000円以上の賃下げ、一時金廃止はどの労働条件を改悪された。狭山市の智光山公園労組でも指定管理者の公募・公社廃止の攻撃に狭山市の責任を追及してたたかってきた。県本部として公契約条例制定の運動を強めていく。」

④エコシティサービス宝塚水道検針員労組から、「個人委託だった検針員が民間委託され、横浜市に本社があるエコシティーに雇用された。年収が240万円から100万円に減らされ、せめてダブルワークで暮らせる賃金を、という要求で組合を作った。委託前より916万円も宝塚市の負担は増えている。神戸市水道公社労組、神戸市庁舎清掃労組、サイカ駐輪場労組がまったく同じ構図でたたかっている。」

⑤青森県横浜町社会福祉協議会職員労組から、「職員数30数名で介護事業などおこなう社協。現会長(自治労町職元委員長)のワンマン運営、パワハラ、就業規則・給料引き下げ定年制改悪など一歩的に行われてきた。『組合がないから良かったわい』との会長の発言に怒り、組合を結成してたたかってきた。結成時5名から10名の組合になり、臨時職員へのボーナス支給や50歳雇い止めの撤回などかちとってきた。」

 最後に、争議団報告として、神奈川公共一般神奈川フィル分会の原告杉本さんから不当解雇の実態と横浜地裁の不当判決について訴えがあり、つづけて2曲の演奏があり、ビオラとコントラバスの調べに参加者は酔いしれました。

 天野健一副議長の閉会あいさつにつづき、横江厚子副議長から「来年の第22回集会は2月1-2日の日程で、京都市内で開催します。」と発表し、大場議長の団結がんばろうで全体集会を終えました。

 二日目は、5つの分科会(①指定管理者制度・公益法人改革への対応②自治体非正規職員の賃金闘争③雇い止め・雇用中断とどうたたかうか④青年・次世代・組織強化⑤非正規・女性-差別撤廃を目指して)、基礎講座(①非正規労働運動講座)、2つの職種別交流会(①障害者施設職員②消費生活相談員)の8つの運動課題に分かれ討論・交流・学習を深めました。