台風10号による災害で岩手県と北海道に甚大な被害が出ました。特に、被害の大きかった岩手県の久慈市と岩泉町に9月8日、台風13号が温帯低気圧に変わったものの大雨が降る中、自治労連本部から福島副委員長、平野中央執行委員、岩手自治労連から小野寺委員長と渡辺書記長とで訪問しました。

 訪問した久慈市と岩泉町は、道路があちこちで寸断されていることから、高速道路で青森県近くの軽米ICから久慈市に入り、その後も、迂回路を通って、岩泉町に、通常1時間半程度の所を4時間かけて入りました。

 久慈市では、市内中心部が最大2.2m冠水しました。すでに水は引いたものの、川から流れた土砂が乾き、砂ぼこりが舞い、ゴミとなった家財道具が町のあちこちに高く積み上げられていました。久慈市役所では、中居正剛副市長と懇談し福島副委員長から義援金を渡しました。image003

 中居副市長は「市内中心部の浸水被害が甚大であり、被害調査が半分程度の状況で66億円となっている。東日本大震災を上回る可能性もある。市としては現在、建物の被害調査とゴミ処理が中心的な業務で、来週から罹災証明の発行をおこなう、住宅の泥だしは今週でめどが立つのではないか」など話しました。また、久慈市職労の組合事務所も激励訪問し、加藤委員長、外里書記次長と懇談しました。

 雨が強くなり、通過中の普代村で避難準備勧告が出される中を岩泉町に向かいました。岩泉町では、保健福祉課の箱石総括室長に義援金を手渡し、福島副委員長から「労働組合として支援できることは協力していきたい」と伝えました。

 image006岩泉町職の組合事務所には、この間、岩手県内の各労働組合から届けられた食料品や衣料品などが置かれ、組合員をはじめ管理職も含めて、利用しているとのことでした。組合書記の佐々木さん自身も自宅が床上浸水の被害を受けましたが、組合事務所に張り付き、職員の仕事や体調に配慮しながら、労働組合として連絡や対応など奮闘されています。

 佐々木委員長は「すでにメンタルで体調を崩した職員もいる」と、職員の実情について話しがありました。岩泉町は山間の自治体であり、町内の道路があちこち崩落、土砂に埋まる等して寸断されて住民が孤立し、自衛隊が救援物資をリュックに背負って届けている状況でした。訪問を終えて帰りはじめた15時過ぎから、10分おきに避難勧告などの緊急速報がメールに入り出しました。

帰りに通った復旧したばかりの県道7号は、あちこちに鉄砲水の跡や平行して流れる川からの冠水跡、川が道路を削り、迂回路をつくった場所、あふれた土砂を寄せただけの所が何カ所もあり、災害の爪痕と広域にわたっての被害を目の当たりにしました(県道7号はその後、再度通行止めになりました)。

 なお、8~9日に降った雨で、さらなる被害が想定されること、道路の復旧の見通しなどが立っていないことから、当面、必要な物資、カンパなどについて地方組織を通じて支援を強めていくことにします。