いい旅ニッポン見聞録2018年12月号 Vol.541

街中にウルトラマンがいっぱい

東京都世田谷区

▲しっかり存在を示すウルトラマン。商店街の平和を見守ります

「ウルトラマン商店街」の名前を初めて聞いたときは頭のなかに「?」がいくつも点滅しました。組合企画のまちづくりを学ぶ研修で初めて訪ねました。新宿駅から小田急線に乗り、世田谷区の祖師谷大蔵(そしがやおおくら)駅に降り立つと、もうそこはウルトラマンだらけの世界です。

駅前にはウルトラマンがたくましく立っています。小学校時代、ウルトラQからウルトラシリーズを見続けてきた50代後半の私にとっては胸騒ぐ光景が広がっています。

ウルトラマン商店街の由来は

祖師谷には3つの商店街振興組合があります。これら3つの商店街の総称として2005年に「ウルトラマン商店街」が誕生しました。

でも、なぜウルトラマンなのか。祖師谷大蔵駅の南側の砧(きぬた)地区には「ウルトラマンシリーズ」など特撮を手がけた円谷(つぶらや)プロダクションの本社がありました。また、駅の北側の祖師谷3丁目に円谷英二氏の自宅があったことに由来します。

商店街の3つの入口のゲートには、それぞれゾフィー、ウルトラマン、ウルトラマンジャック(帰ってきたウルトラマン)が飛んでいます。商店街のフラッグ、照明柱などのさまざまな施設、器具にウルトラマンに関わるデザインが満載です。

3つの商店街をつなげたウルトラマン

商店街の方にお話をお聞きしました。

「もともと3つの商店街はなかなかひとつにまとまれなかったのですが、ウルトラマンのもと、協力してひとつになることができました。力を合わせて地域の繁栄にとりくめるようになりました」

商店街のお店ではウルトラマン関連の商品も多く並んでいます。ウルトラ饅頭や芋焼酎が人気とのことです。

有名人がたくさんいるみたいです

商店街を西へ抜けて、次の成城学園前駅界隈を歩きました。街路樹も美しい静かな街並みです。

案内の方が「ここに大江健三郎さんが住んでいたのですよ」「ここが所ジョージさんの世田谷ベースです」「こちらは松田聖子さんのお家です」。その説明にきょろきょろ、驚きの連続でした。

メジャーな街ではないけれども、そこに住んでいる方々の思いやこだわりが、街並みに表れてくるってすてきだなあと感じました。

近すぎて、なかなか行かないけれど、すてきな「まち」があなたの周りにもきっとあるはずです。お天気が良い休日、少し歩いてみませんか。

▲ウルトラマンタロウをモチーフにした照明柱

▲いたるところにウルトラマンに関するデザインがあしらわれています

見聞録メモ
新宿駅から祖師谷大蔵駅までは小田急小田原線で21分/祖師谷大蔵駅から成城学園前駅までは徒歩20分