いい旅ニッポン見聞録2017年6月号 Vol.523

山口県美祢市・秋吉台&秋芳洞

3億5000万年の地球の歴史 秋吉台

神秘と奇跡 秋芳洞

▲秋芳洞入口

山口県西部に位置する「秋芳洞」は日本屈指の大鍾乳洞。洞窟入口は岩と言うより山のき裂のような大きな入口となっています。

洞内は、一年を通して17℃と夏冬一定の温度。通路も整備され、観光コースは約1キロ(総延長8・9キロ)あります。名所は数々あれどおすすめは「百枚皿」。水に溶けた石灰分が皿の縁を垂直に形成し、その皿が山のように積み重なり、水をためています。そして秋芳洞のシンボル「黄金柱」。高さ15メートル、太さ4メートルの金色に見える石灰華柱です。一滴の水滴の中にどれほどの石灰成分があれば、百枚皿や黄金柱はできるのでしょうか。色・形・規模、どれをとっても気の遠くなる何万年もの時間をかけた神秘的で奇跡的な造形です。

他にも「傘づくし」「大黒柱」「マリア観音」「巌窟王」なども見どころです。

秋芳洞の真上が秋吉台。カルスト展望台から眺めれば、カルスト台地・秋吉台の羊の群れのような石灰岩群とどこまでも続いている草原が見渡せます。「日本にこんな風景があるなんて」というのが県外から訪れた方々の感想です。

秋吉台は日本最大のカルスト台地です。3億5000万年の昔、暖かい海に生息していた珊瑚たちが、約8000万年もの時間をかけて、プレートに乗って移動してきました。そして日本列島が形作られるとき、秋吉台も隆起して誕生したのです。

秋吉台を見るなら、展望台からだけでなく、ちょっと足を伸ばして長者が森に行きます。そこから約1キロ歩いて冠山に行くと、地獄台、烏帽子岳を眺めることができます。ヒバリやカッコウのさえずりを聞きながら、大地一面の羊が群がるようなカルスト台地が展望でき、感動的です。また、幾つものドリーネ(溶食作用によってすり鉢状に凹地となった地形)が連なっている様子を見ることもできて、これも地球の仕業かと驚くばかりです。

秋吉台・秋芳洞を詳しく知るには、展望台近くの美祢市立秋吉台科学博物館(入館は無料)が最適です。秋吉台の成り立ちなど展示物や模型でよくわかります。

さて、最後は、景清洞トロン(人工)温泉(600円)の紹介です。露天風呂、サウナも備えてあり、素泊まりもできます。

また、自治労連組合員ががんばっている秋吉台家族旅行村のキャンプ場ではマイ・テント(1泊1人500円)を張ってBBQもできます。常設テントや、ログハウスもありますので、お好みにあわせて利用できます。

▲黄金柱

▲景清洞トロン(人工)温泉(600円)

見聞メモ
【アクセス】
JR新山口駅からバスで40分程度で秋芳洞へ。平日なら「かるすとタクシー」が便利。
【問い合わせ】
秋吉台観光交流センター 0837-62-0305