かがやきDAYS2018年8月号 Vol.537

みんなで楽しんで語り合う場をつくる

千葉県職労 行川(なめかわ) 貴浩(たかひろ)さん

千葉県畜産総合研究センターに研究員として勤める行川貴浩さんには、芸名があります。その名も春眠亭(しゅんみんてい)猫(ねこ)ん太(た)。予備校時代からラジオで古典落語に親しみ、大学の落語研究会で腕を磨きました。落語の魅力は、「みんなで肩の力を抜いて、笑って過ごせるところです。しかも扇子(センス?)一本あれば良いという手軽さも魅力です。古典落語ですと江戸や明治時代の風情を楽しむタイムトリップを楽しめます」。語り手としての醍醐味は、脚本、演出、出演を一人で自由にできること。「お客さんには、お芝居として楽しんで欲しい」と語ります。

お話を伺っている間も身振り手振りが落語そのもの。発声から鍛えたというよく通る声は、部屋中に響きます。マイクだと「うるさい」と怒られるほどです。

この春眠亭猫ん太さんの落語が聞けるのは、畜産総合研究センターの演芸会でのみ! 去年の12月に第1回の演芸会を自ら企画し、これまで3回開いてきました。演芸会には、落語の行川さんと、ギターの弾き語りをする職場の仲間が出演しました。

実は、この2人は千葉県職労畜産総合研究センター分会の役員でもあり、演芸会も分会が協賛して行われています。演芸会はそもそも総務、鶏、牛、豚、環境・飼料と5部門ある畜産総合研究センターの職員の親睦を目的に始まりました。家畜の防疫・衛生管理のため日頃から厳重に人の出入りが管理されているので、部門を越えた人の交流の場が限られているという事情がありました。そこで、同じ職員同士顔を合わせ、昼食の弁当を食べながら、笑って過ごそうということで、行川さんが演芸会を企画し自ら出演しているもので、分会での活動内容も伝える工夫をしています。

畜産総合研究センター分会では分会活動が活性化するなかで、昨年、長らく途絶えていた主務課との交渉を再開させることができました。人員不足の解消が第一の課題です。

行川さんは、こまめに分会活動を伝えるニュースを発行したり、県内に分散している3つの畜産試験場の連絡会の事務局も担いつつ、現在は9月の演芸会をめざして練習中です。15~20分になるネタを憶えるのも大変です。まずは書き出して自分のものにしているところだそうです。

お客さんの顔ぶれを想像しながら、みんなでしんでりあう場をつくる落語をめざし、練習に熱が入ります。

▲身振り手振りは落語そのもの

▲昼食の時間を利用して、演芸会を開催