かがやきDAYS2017年3月号 Vol.520

ステップで自分が楽器の一部に

フラメンコの魅力は達成感

大阪府職労 古河(こが)貴久子さん

▲メイクや髪型はすべて自分で整えます

「フラメンコを踊る看護師さんがいるよ」と古河貴久子さんを紹介されました。インタビューの前は、フラメンコの情熱的なイメージを勝手に膨らませていましたが、物静かな女性というのが第一印象です。

フラメンコを始めたきっかけは、友人から「一緒にフラメンコを習わない?」と誘われたこと。週に1回教室に通い始め、「普段の仕事の動きと全然違って、体を動かすことが楽しかったですね。仕事の休みも練習日に合わせるようになっていきました」、習い始めて1年ほどで発表会に出ることになり、「緊張しましたね。でも楽しかったんでしょうね。それから年に1、2回発表会に出させていただいています」と話します。

衣装は発表会のたびに買ったり、作ったりするとのこと。「衣装にも流行があります。以前はシンプルでしたが、最近はフリルがたくさんついたものになっています。扇子などの小道具も衣装に合わせて買います」衣装や小道具はすべて取り置くことはせず、処分していくことも…。フラメンコをしていなければ家が買えたのでは?と尋ねると、「車ぐらいは…」と微笑みながら答えてくれます。

看護師の道を選んだのは、「母が看護師だったんです。親の姿を見ていたんですね。だから高校から看護科に決めました」。職場は大阪府立呼吸器・アレルギー医療センターで病棟勤務。職場は「以前と比べコスト重視の風潮です。書類作成の業務が増えていると思います。電子カルテなどパソコンに向き合うことも多くなりました。本当はもっと患者さんに向き合わないといけないんですけれどね」ときっぱり。

最後にフラメンコの魅力について「達成感ですね。一曲仕上げることが大変です。なかなか上手にならないんです。もっと、もっと、上手になりたいですね。リズムも難しいです。四拍子だけでなく、二拍子や三拍子が組み合わさっているんですよ」、カスタネットを打ったり、つま先とかかとでステップする場面では、自分が楽器の一部になったように感じる時もあるとか。「フラメンコを始めてもうすぐ20年。これまでは練習すれば上達しましたが、体力的にもしんどくなってきますし…。毎年これが最後の発表会かなと思っていますけど、頭も体も動く限りがんばっていきたいですね」とフラメンコへの情熱を笑顔で語ってくれました。

▲発表会で踊る古河さん(中央)。一曲仕上げた達成感が次の舞台へとつながります