かがやきDAYS2017年2月号 Vol.519

ラジコンヘリは「ホバリングに始まりホバリングに終わる」

船橋市職労 佐藤 春雄さん
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▲いちから組み立てた自慢の愛機

船橋市職労の佐藤春雄さんが夢中になっているのはラジコンヘリコプター。

飛ぶ仕組みや操作法は本物のヘリコプターと全く同じ。プロペラ(回転翼)の羽の角度を調節することで機体を浮かせます。

最近は電池で駆動するモーターが主流の中、佐藤さんの愛機はエンジン式です。排気で汚れた機体や部品の清掃、エンジンのメンテナンスが欠かせません。

 複雑な仕組みの機体を操縦するのは、「プロポ」と呼ばれるコントローラーです。ヘリの機体を傾けることで前後左右に移動させますが、傾けすぎれば即墜落です。墜落させてしまえば機体の損傷は免れず、そのたびに出費がかさみます。部品から一つひとつ時間をかけて組み立てた愛機が落ちた時には、「体中からアブラ汗が出る」と言います。

そのため、ラジコンヘリは、「ホバリング(空中停止)に始まりホバリングに終わる」というほど、姿勢制御が操縦の要。これには機体をよく見て指先を微妙に動かし、傾いた方向とは逆に舵を切る「当て舵」を打ち続けることが必要で、指導を受けねば習得は難しく、また危険を伴います。

近頃はパソコンのシュミレーションソフトで練習する方法もありますが、「やはり実際とは違う」と話します。習得に数カ月はかかるというホバリングができれば、その後も続ける人が多いとのことですが、いったいどれだけの人が挫折していくのでしょう…。

佐藤さんは、「機体は落ちても、お金は飛ぶ」という現実に、続けるか悩む時もあるそうです。でも「これまで投入した資金と労力を考えるとやめるにやめられない」と笑います。

それにしても操作が難しくメンテナンスの手間もかかり財布に優しくないラジコンヘリの何が魅力なのでしょう。

「澄み切った青空にフルスロットル(推進力全開)で飛ばしている時は最高」「俺が飛ばしているんだ、と実感する」と佐藤さんは顔をほころばせます。通りかがった人が足を止め多くのギャラリーに囲まれることもしばしばです。

また、操作の難しさを含め、さまざまな部品の組み合わせや、プロポの設定、エンジンの調整など、奥が深いことも魅力です。

「一つの壁を乗り越えても次の壁が立ちはだかる」という操縦については、現在、「対面飛行」という機体と向き合う位置での操縦に挑戦中です。難易度が高く危険でもあります。でも「壁を乗り越えられた時は、お酒がおいしい」と難しさも楽しんでいる様子。佐藤さんの「ラジコンヘリ道」の追求は続きます。

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▲メカ好きにはたまらない主回転翼周りの制御機構
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▲プロポ