かがやきDAYS2016年10月号 Vol.515

「昆虫のお兄さん」って呼ばれます

兵庫・川西市職 松川 憲司さん
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▲給食の白衣と大きなしゃもじを手にする松川さん

 「直営の学校給食は、子どもたちの居場所になっています」と語る松川さんは、子どもたちに給食を作り続け10年というベテラン調理士です。

 「私が小学校の頃は給食センターでした。センターと直営との違いで言えば、作りたての温かい給食を子どもたちに食べてもらえる。それに子どもたちが給食室におしゃべりしに来るんですね」と言います。「子どもたちにとって気さくに話せる大人は必要だと思います」と、先生とは違う大人が子どもたちの周りにいることは大事なことだと話します。

 「10年も給食を作り続けていると、もちろん嬉しいこともあります。卒業生との年賀状のやりとり、通学してくる小学生が給食室に向かってあいさつをしてくれるんです」と松川さんから笑顔がこぼれます。

 ここ2~3年で松川さんは小学校で、「昆虫のお兄さん」と子どもたちに呼ばれるようになりました。子どものころから昆虫が好きだった松川さんは、ご自身のお子さんにカブトムシをプレゼントしてから、その当時の思いが再燃しました。その結果、現在では200~300匹のカブトムシ・クワガタを飼育しているそうです。

 取材当日はご自身が飼育しているカブトムシ・クワガタを持参いただきました。話題が尽きない松川さん、「ノコギリクワガタのあのアゴの曲線がとてもかっこいいですよね」と話しがはずみます。

 「昆虫と肌で触れ合って命の大切さを感じてもらえればと思い、小学校や幼稚園にカブトムシやクワガタを預けています。もちろん昆虫と触れ合う際の注意点も教えます。はじめてカブトムシやクワガタと触れ合う子どもたちのおっかなびっくりしている様子や『触れたよ』と嬉しそうに報告してきてくれる子どもたちの笑顔がとても好きです」とニッコリ。

 今の仕事、組合活動について、「楽しい、うれしいことは多いです。だからこそ子どもたちにとってよい給食であり続けたい。そもそも広い意味で職場を守っていくことを考えなければなりません。総務省はトップランナー方式を押しつけてきています。認定こども園の問題も川西市は抱えています。どんな場面でも人とのつながりは重要で、つながれることは幸せなことです。今後はもっと仲間を増やしてつながりをいかし、公務公共の仕事をより良くしていきたいですね」と語ってくれました。

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▲ヘラクレスヘラクレスを見つめる松川さん。表情はにやけ気味。
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▲ノコギリクワガタ