かがやきDAYS2016年7月号 Vol.512

技で咲かせるフルーツの花

兵庫・芦屋現業労組かがやき 浦口 正義さん
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▲職場の皆さんと浦口さん(前列右から2人目)

 浦口正義さんは、芦屋市精道小学校の学校給食調理員です。料理を作るのが好きだった浦口さんは、レストランでコックをしていましたが、阪神・淡路大震災で働いていたレストランが被災。他のレストランで働いた後、市の給食調理員の募集に応募し、1995年に市職員となりました。

 浦口さんは現在、フルーツカービングに熱中しています。始めてから約1年半だそうです。フルーツカービングとは果物や野菜に彫刻するもので、タイに700年前から伝わる伝統工芸であり宮廷料理として発展してきたそうです。

 パーティなどでの飾り切りに興味を持っていた浦口さんは、フルーツカービングの専門の本を見つけて一目惚れ。そして自分もマスターしたいと、神戸市内にあるフルーツカービング専門の学校に月2回のレッスンに通っています。初級、中級、上級、マスターの段階があるなかで現在、中級だそうです。

 写真のようにスイカやメロンに彫刻した作品をつくっています。フルーツカービング専用のナイフを使い、すべて頭のなかでイメージをつくり、自分の手の感覚で彫っていきます。浦口さんは「刃を入れる微妙な角度やミリ単位の正確さが求められます」と話してくれました。

 フルーツカービングをやっていて一番喜びを感じる時は、「給食調理室の外に作品を飾っておくと、子どもたちが興味をもって見てくれることです。子どもたちとのコミュニケーションのツールにもなっています」と話します。

 浦口さんは、芦屋市現業労組の書記長でもあり職場の要求をまとめたり、市との交渉など職場の仲間のために奮闘しています。当初は労働組合のことがよくわからなかったそうですが、職場から執行委員を出す際に浦口さんが職場から推薦されて役員をやることになり、現在に至ります。芦屋市には現在小学校が8校ありますが、すべて自校直営給食で、退職者が出ると必ず補充させるなどの成果をかちとっています。

 最後に将来の夢を聞くと「とにかくフルーツカービングのマスターを取得することと、発祥の地であるタイに行って本場の技術を学ぶことです」と夢が膨らみます。

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▲メロンの薔薇
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▲フルーツカービング用ナイフ
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▲スイカの薔薇とメロンのダリア