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〔18〕バスケットの魅力と楽しさを子どもたちへ

かがやきDAYS2015年11月号 Vol.504

バスケットの魅力と楽しさを子どもたちへ

秋田・横手市職労 畑山 陽一さん
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▲子どもたちを指導する畑山さんの顔は真剣

 昨年まで横手市職員労働組合の執行委員を務めた畑山陽一さん。高校時代はバスケットボールの強豪校、能代工業高校のポイントガードとして、1学年下の田臥勇太選手(リンク栃木)、菊地勇樹選手(元秋田ノーザンハピネッツ)、若月徹選手(JR東日本秋田)らとともにプレーしたスポーツマンです。3年生の時にはキャプテンを務め、常勝チームを強いリーダーシップで引っ張り2年連続高校3冠を達成。ジュニア日本代表のキャプテンも務めました。

 大学卒業後は都内の広告代理店に勤めましたが、2009年8月、故郷の横手市雄物川町で開かれたバスケットボールイベントへの参加が畑山さんの転機となります。中学校の同級生から声がかかり、能代工業高校や実業団で活躍した雄物川中学校出身者でつくる『雄物川ドリームチーム』の一員として、小中高生や地元クラブチームと対戦し親睦を深めました。「地元の仲間たちや地域住民、子どもたちとの触れ合いに居心地の良さを感じたんです。生まれ育った雄物川町でバスケットを始められたことで今の自分がある。バスケットはもちろん、これまでの経験を活かして地域に恩返しがしたいという気持ちが自分のなかに芽ばえました」と語ります。

 これをきっかけに畑山さんは同年10月に帰郷。現在は、横手市役所まちづくり推進部雄物川市民サービス課で市民の健康と福祉に全力を注ぐかたわら、地元ミニバスケットのスポーツ少年団で熱心な指導をしています。畑山さんの人生を変えるきっかけとなったバスケットボールイベント「雄物川ドリームチーム」は毎年お盆時期に開催され、畑山さんも毎年参加。母校の雄物川中学校は3年前に学校統合によりその校名は無くなってしまいましたが、畑山さんの思いは地域の子どもたちに受け継がれているほか、お盆の恒例行事として地域住民から人気のあるイベントとなっています。

 畑山さんは、小学生の指導に携わるなかで、「これからもバスケットの魅力と楽しさを子どもたちに伝えていきたい。そして、子どもたちの中からNBAのコートに立つような選手が出てくればうれしいです」と目を輝かせて話してくれました。

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