〔121〕きらめく太刀魚(たちうお)にたたかいを挑む
2026年11月号 Vol.636
きらめく太刀魚(たちうお)にたたかいを挑む
徳島県立病院労組 近藤(こんどう)恵太(けいた)さん
▲「最近は忙しくてなかなか釣りに行けず、家で道具の手入れをするのが精一杯」と近藤さん
徳島県立中央病院で看護師として働く近藤恵太さん。今年で入職24年目を迎える近藤さんは、病棟での業務に加え、災害時に被災者の心のケアなどを行う「災害派遣精神医療チーム(DPAT)」のメンバーとして日夜研鑽を積んでいます。
太刀魚との格闘が明日への活力に
そんな近藤さんが熱中しているのは釣り。ねらっているのはもっぱら太刀魚です。シーズンは夏から秋にかけてです。
太刀魚釣りを始めたのは5年ほど前。「友人に誘われて試しに竿を握ったところ、太刀魚特有の『引き』に魅せられ沼にハマりました」と話します。
近藤さんが釣りに出かけるのは主として夜。準夜勤を終え車で30分ほど走った先にある小松島港がホームグラウンドです。竿を出すのは午前2時。「ぜんぜん釣れない日もありますが、いざ豊漁となれば立て続けに当たりがきます。それを仕留めるために魚とのバトルを繰り広げることが釣りの醍醐味」と近藤さんは語ります。太刀魚とのバトルは夜が明ける朝6時頃まで続き、ようやく帰路に。
太刀魚は人と人をつなぐコミュニケーションツール
仕事は気を抜けないけれど、職場を離れて自然と向き合うことが気分転換となり明日への活力につながっているそうです。
釣り上げた太刀魚は、近藤さん自ら包丁を振るい塩焼きにするなど食卓を飾るほか、余れば知人に配って喜ばれています。知人の子どもは近藤さんのことを「太刀魚おじさん」と呼び、「太刀魚はまだ?」と、届くのを心待ちにしているとか。
仕事の合間には、釣り上げた獲物の写真を見せながら患者さんと釣り談義で盛り上がることもしばしば。釣りという趣味が医療職場でのコミュニケーションツールにもなっています。
釣りも組合活動でもさらなる「釣果」めざして
近藤さんの目下の夢は、船釣りで「ドラゴン級」と呼ばれる超大物の太刀魚を100匹釣り上げること。
現在は看護師の傍ら、単組の委員長や県本部の書記長として組織拡大や要求実現の要となっている近藤さん。組合でも「釣果」を得たいと意気込みます。
▲看護も釣りも集中力が大事。すべてにおいて全力投球です
▲太刀魚の太さは指の本数で測ります。「指四本になると超大型」と近藤さん。一度に釣り上げた最高記録は36匹だそうです
▲太刀魚の代表的な仕掛けテンヤ(上3つ)。一番下はズボ釣りの仕掛け