〔119〕艶めく花弁に心癒されて育てる喜びを明日への糧に
2026年6月号 Vol.631
艶めく花弁に心癒されて育てる喜びを明日への糧に
奈良・大和郡山市職労 須山(すやま)栞(しおり)さん
▲自宅の庭で植物に囲まれ、リフレッシュした表情を見せる須山さん
大和郡山市立保育所で保育士として働く須山栞さん。今年で9年目を迎え、この春からは0歳児クラスの担任として、日々小さな子どもたちの成長を温かく見守る毎日を送っています。
はじまりは野菜づくりから 採れたての美味しさに感動
ガーデニングを始めたのは保育士になって4年目のこと。職場の菜園活動に携わったことがきっかけでした。「職場全体で積極的に菜園にとりくんでいて、育てた豆を収穫しみんなで美味しく食べる楽しさに感動してしまって」と振り返ります。
はじめは紫陽花(あじさい)を植え、庭の土を耕して長ナスやシシトウ、小かぶ、大根、スナップエンドウ、ピーマン、キュウリ、アスパラ、イチゴなど、さまざまな野菜づくりに挑戦。「自分で育てた採れたての野菜はとても美味しくて、大きな満足感がありました」と笑顔で話します。
現在は自宅マンションの庭でプランターを中心に植物を育てています。今一番のお気に入りはラナンキュラス・ラックス。ワックスを塗ったような艶のある花弁が特徴で、咲きすすむにつれて色が抜けていく様子がたまらなく可愛いのだそうです。
神秘的なアゲハ蝶への成長 子どもたちと共有する喜び
「今は苗から5~6年かけて育てたレモンの木に、可愛い花が咲いているんです」と須山さん。その木にやってくるアオムシを園へ持って行き、ここ数年は毎年担任するクラスの子どもたちと一緒に飼育しています。現在のこども園に配属されてからは、園に植えてある柚子の木の葉っぱを子どもたちと一緒に取りに行きアオムシに与えたり、手に乗せて「かわいい?」と愛でたり。蝶になるとみんなで空へ逃がします。「アオムシから綺麗な模様のアゲハ蝶になるのが神秘的で毎回感動するし、子どもたちと共有できるのが嬉しいです。今はレモンの木を種から育てることにも挑戦しています」と目を輝かせます。
日々の世話は枯れない程度にゆるくやることが長続きの秘訣。「つぼみが膨らんで咲く瞬間の喜びは格別。私は『育てること』そのものが好きなんやと思います。仕事にも共通していますね」と須山さん。次々と咲き誇る季節の花々に囲まれながら、須山さんの庭と笑顔はこれからも広がり続けます。
▲須山さん一番のお気に入り。光沢のある花弁が美しいラナンキュラス・ラックス
▲アオムシから育てて羽化したアゲハ蝶。命のつながりを子どもたちに伝えています。