日本国憲法の力を実感する 私たちの生活と小さな幸せを守るツール
記念講演より
▲講師 室蘭工業大学大学院教授 清末 愛砂さん
私が大切にしているのは、だれもが衣食住に困らず、医療や福祉にアクセスでき、尊厳を傷つけられずにくらせる「小さな幸せ」である。憲法13条の「個人の尊重」だけでは、生活上の困難を抱える人を十分に守ることはできない。だからこそ、憲法24条の「個人の尊厳」と25条にもとづき、公的に生活を支えるしくみが重要だ。
「自衛」や「対テロ」は、歴史的に戦争や武力行使を正当化するためにも使われてきた。だからこそ、改憲によってそれらを憲法に明記することの意味を考えなければならない。
憲法9条のもとで日本は一度も攻められていない。むしろこの間、憲法9条が戦争に巻き込まれることへの歯止めになることも実感した。
改憲や緊急事態条項をめぐる動きがすすむ今、憲法を私たちの生活と「小さな幸せ」を守るためのツールとしていかしていくことが必要だ。