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創意工夫と連携で組合の魅力高め元気に

今年も各地で仲間をふやそう!

労働組合の世代交代や人員不足による多忙化のなか、各地では創意工夫して組合活動の強化や組合員のつながりを大事にしています。京都、岩手、愛知でのとりくみと現場の声を紹介します。組合の魅力を高めて今年も楽しく元気に盛り上げていきましょう。

「パブ・とらろう」でゆるやかなつながりづくり [京都市職労]

京都市職労は、バスツアーやスポーツ大会などの大規模イベントを通して、組合員同士の交流をすすめてきました。しかし、近年はライフスタイルの変化や多様化などで参加者が減少。コロナ禍以降、この流れは顕著になっています。労働組合の基礎である人のつながりが弱くなれば、団結も要求前進もままなりません。

そこで、ゆるやかなつながりをつくる試みとして、京都市職労のゆるキャラの名を冠した「パブ・とらろう」に」とりくみ始めました。

労働組合の原点=パブ

「パブ・とらろう」では、参加者の「やりたい」という気持ちを大切にし、役員は会場を確保するだけ。各自が食べ物や飲み物を持ち込んで、自由な会話が弾みます。集まれば、おのずと仕事の話や職場の話にもなり、職場・職種を超えた交流となっています。

イギリスの産業革命期、労働者は過酷な労働環境に置かれ、仕事帰りの酒場(パブ)で疲れを癒やしました。仕事中にけがをした仲間の生活支援カンパを集めたり、解雇された仲間を励ますなかで、生まれたのが労働組合です。

まさしく、パブリックハウス(パブの正式名称・公共の家)の役割を果たす京都市職労のとりくみは、その原点に立ち返るものです。参加した人がだれかを誘って次回も来たくなるよう、さらに発展させていく考えです。

▲[京都市職労]
京都市職労のゆるキャラ「とらろう」(左上)
みんなリラックスして交流がすすむ「パブ・とらろう」

たたかう組合の姿に青年が衝撃と感動 [岩手・釜石市職労]

岩手・釜石市職労では、東日本大震災の前後、役員のなり手不足など体制づくりに課題がありました。

震災後に組合書記局を再開した頃から、当時の役員の声かけをきっかけに、若手の執行委員や書記、組合員が少しずつ組合活動に参加するようになりました。

受け継がれる想い

例えば、組合説明会ですぐに加入とならない新入職員にも、役員や書記が親身になって声をかけ、加入につなげてきました。

そのうちの青年の一人が、2023年に山口県で開催された自治労連定期大会に参加。初めての全国大会で、参加者の多さに圧倒されたといいます。なかでも憲法や地方自治の擁護、賃金闘争・権利闘争など、「たたかう労働組合」の姿に、「大きな衝撃と感動を受けた」と語ります。

昨年4月の新入職員組合説明会は、新入職員に年齢が近い役員が企画し、ベテランが支えるなど、連携によって新しい活気が生まれています。

停滞していた運動を再建した当時の役員の想いが、時を超えて引き継がれています。

▲[釜石市職労]
若手執行委員自ら作成した資料で説明会

「ちょこまか隊」で荷を軽く交流・仲間増やしも [愛知・名古屋市職労]

名古屋市職労の中川区役所支部では2024年4月、役員の異動により職場で機関紙等を配付する人がいなくなりました。そうしたなか、「何とかしないかん」と5人の会計年度任用職員らが機関紙を仕分けするチーム「ちょこまか隊」を結成しました。

チーム名は「ちょこまか」動くフットワークの軽さと責任の軽さをかけて隊員が名付けました。

孤独な作業ではなくみんなで分担

「ちょこまか隊」は、月に2回昼休みに集まり作業を行います。作業自体は1人でもできますが、孤独に作業を行うことはともすれば「苦痛」になります。みんなで行うことで作業時間の短縮になるし、おしゃべりしながらやるなかで、自然と組合の話ができる雰囲気ができあがりました。

他の職場の様子もわかりさらに職場の課題が見えてきます。配布物を各課へ持っていくときに、何となくさみしそうにしている会計年度任用職員がいたことをみんなで共有。隊員が声をかけたところ組合加入につながりました。不払い残業の解消、休暇の取得などが、みんなと想いを共有することですすんでいます。

ちょこまか隊に参加するようになって「職場の現状を広い目で見ることができるようになった」「公募が撤廃され安定雇用になれば、正規職員と一緒に福祉行政の在り方も考えられるのに」と想いを話します。「役員だけがんばる」ではなく、「職場の仲間が力を発揮できる場をどうつくるか」が大きなカギです。

▲[名古屋市職労]
おしゃべりしながら楽しく活動(左からちょこまか隊の山下さん、飯嶌さん、牧野さん)