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市民に愛される動物園は〝地域の宝〟

公立動物園の役割 教育・研究や種の保存 命の大切さを伝える
静岡市労連 動物園分会

▲静岡市労連動物園分会の仲間(左から久保暁さん、野田邦洋さん、江林奏絵さん)

日本平動物園は静岡市が運営する公立動物園として、市民の学びと憩いの場になっており、週末には市内外から多くの家族連れでにぎわう人気の動物園です。動物園の現場で働く職員の思いや職場要求について取材しました。

ふれあいを通して学び喜ぶ子どもたち

日本平動物園では、幼児動物教室やふれあい教室など、命の尊さを直接感じ取れる教育プログラムを大切にしており、市内外の保育園や幼稚園の子どもたちが来園しています。また、動物が生息する環境を再現し自然な行動を来園者に伝える「行動展示」にもとりくんでいます。動物の姿を通して学びを深めてもらうためのもので、公立動物園が担う教育の役割と深く結びついています。

飼育員のアイデアで多くのイベントが行われており、広報担当の野田邦洋さんは「イベントを通して、野生動物の現状や命の大切さを学んでほしい」と思いを語ります。

レッサーパンダの飼育を担当する江林奏絵さんは「ふれあい動物園で、最初は動物を触れなかったお客さんが動物たちとふれあって、最後は笑顔で帰ってくれるのが嬉しい」と笑顔で話します。

専門性と安全を守る直営体制は不可欠

公立動物園として教育・研究の役割を果たし続けるためには、安定した運営体制が欠かせません。日本平動物園では、2004年に指定管理者制度の導入が検討され、大きな課題となりました。

当時、組合は「動物園や市民、動物たちにとって質の低下を招き大きな損失となる」と粘り強く交渉を重ね、その後十年以上にわたって直営の維持を求めてたたかいました。その結果、今日も公立動物園としての使命が保たれています。

爬虫類の飼育を担当する久保暁さんは「種の保存や教育等の動物園本来の役割を来園者に提供できるのが公立園の存在です」と公立ならではの意義を語ります。

人員体制について久保さんは「欠員が出ても正規職員の補充が行われています」と話します。しかし、依然として非常勤職員の割合が高く、安全確保や業務の専門性をいかす課題が残されています。静岡市労連は、これまで培われてきた専門性を継承し、職員が安心して働き続けられるよう職場環境の改善と直営の維持を引き続き訴えています。

▲日々の飼育を通してポニーとの信頼関係を築きます

▲トラの仲間で一番大きなアムールトラ。夏には水あびするところが見られるかもしれません

▲日本平動物園ではレッサーパンダが大人気!

▲休日には、駐車場が満車になるほど多くの来園者があります

今年は午年!推しポニーを見つけてネ

ポニー飼育担当 中根 建宜(たつのり)さん

ポニーは感情が豊かで、人のこともよく見ています。飼育するなかで、ポニーが嫌なことは無理強いしないようにしています。あくびやおなら、疲れた時に横になる姿など、生きているありのままのポニーを感じてほしいです。4頭いるので、ぜひみなさんの推しポニーを見つけてください!

ブラッシング
ポニーの体を清潔に保ち、毛並みを整えるための基本的なケア作業です。専用のブラシを使って体に付いた汚れを落とします。

パドックの掃除
パドックと呼ばれる小屋の清掃や排泄物の処理は、ポニーが健康で快適に過ごすための重要な業務です。日々のこまめな清掃を通して、衛生環境を保ちます。

エサやり
ポニーの大きさによって1日2~3回、干し草や野菜などを与えます。食欲の変化は健康のサインになるため、小さな変化も見逃せません。

蹄(ひづめ)の手入れ
蹄の裏にたまった土や小石を取る作業は、けがを防ぐために欠かせません。飼育員がけがをしないよう、ポニーが嫌がらない角度を探し静かに作業するのがポイントです。

願いを乗せて、未来へ駆ける