仲間と魅力ある職場、希望もてる賃金改善を
25秋季年末闘争スタート
▲意見を出し合って、今年の仕事展をつくりあげた実行委員会のメンバー
いよいよ秋季年末闘争がスタートしました。人員確保や賃金・労働条件の改善をめざし、地域・職場で対話することにより確信につながっている神奈川・横浜市従と山口自治労連のとりくみを紹介します。さらに「対話と学びあい」を強めて、要求実現をすすめていきましょう。
「仕事展」で弾んだ対話 仲間探しにつなげたい [横浜市従]
「仕事を知って」「一緒に仕事しよう」と呼びかけ
横浜市従は8月30日、技能職の仕事を紹介するため「第17回くらしに役立つ仕事展」を開催。「私たちと一緒に働きませんか」と声をかけ、組合でつくった採用情報の二次元バーコードを掲載した紙製のうちわ約1000枚を配布しました。
例年12月に開催していた仕事展ですが、実行委員長の江部聡太さんは「受験したかった人が複数いたが、募集期間を過ぎていてガッカリさせてしまった。技能職の仕事だけでなく、採用試験日程などを知らせることで来年度の仲間を増やすことにつながる」と仕事展を8月に変更した経緯を教えてくれました。
学校給食調理員ブースに偶然通りかかった卒業生から話しかけられる場面も。参加した組合員からは「こんなに住民と対話した仕事展は初めて」「試験を受けてみようかなと言ってくれた」など感想が寄せられ、江部さんは手ごたえを感じたそうです。
住民生活を支える 職員のいのちを守る
横浜市従はこの間、採用年齢の引き上げを含めて、現業職場の改善を求めてきました。採用年齢の引き上げを実現したことで、試験を受けて会計年度任用職員から正規になった仲間もいます。
毎年、深刻さを増す酷暑で42度を超す給食調理室。冷房もなく風も通らない学校のトイレでワックスがけ。容赦ない直射日光にさらされる公園整備や土木事務所の業務など、命の危険を感じることが多い仕事です。
横浜市従は10月の現業統一闘争に向けて、8月に提出した組合の要求に対する1次回答が示された後、要請行動にとりくむ予定です。「職員の命を守ることが住民生活を支えることになる。すべての職場から、現業の切実な要求を持ち寄って参加してほしい」と呼びかけています。
賃金調査をいかして大幅賃上げ勝ち取ろう [山口自治労連]
賃金のしくみや組合の実践を学ぶ
山口自治労連の賃金調査部は、秋の確定交渉を前進させるため、自治体労働者の賃金制度のしくみや各自治体の条例・規則の内容と運用事例など調査分析を行いました。
まず、組合が生計費原則をかかげて労働条件を改善させてきたことを2回に分けて学習。学んだことの実践として標準的な昇給モデルや人事評価の運用状況、級別・号給別職員数や級別・年齢別職員数をそれぞれ調査することを確認しました。
9月18日に開催した検討会では、持ち寄った内容を比較しました。見比べてみると、標準的な昇給モデルから外れている職員がいることも判明し、「秋のたたかいですべての職員が生活改善できるようにしよう」と確認し合いました。
組合員の生活につながることを実感
賃金調査部のメンバーの有重笙太さん(周南市職労)は、「給料表など基本的なことや例規集をそれぞれ改めて確認するだけでなく、一人ひとりの組合員の生活につながっていることを実感できるとりくみだ。学んだことを交渉にいかしたい」と語りました。
また、民間委託されている学童保育や指定管理の施設管理職場などで賃金水準や取り扱いが異なる状況も大きな課題となっています。山口自治労連では、このとりくみをさらにすすめながら、県全体の仲間で協力して、この秋に要求前進させていきたいとしています。
▲賃金調査部では各単組から選出されたメンバーが集まって調査した内容を比較・分析しています