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〔106〕「次は勝ちたい」が将棋を続ける理由

かがやきDAYS2024年2月号 Vol.603

「次は勝ちたい」が将棋を続ける理由

埼玉・深谷市職労 桜井(さくらい) 佑樹(ゆうき)さん

▲「自治労連の将棋仲間を増やしたいですね」と桜井さん

深谷市役所で会計課に勤務する桜井佑樹さん。昨年7月、4年ぶりに開催された「自治労連第27回全国将棋大会」に関東甲越ブロックAチームの主将として参加し、優勝しました。

悲願の優勝 対局を振り返る

桜井さんが将棋のルールを覚えたのは小学時代。中学時代にはコンピューターソフトでレベルを上げながら対局を重ね、高校、大学、そして現在も職場で将棋部に所属しています。自治労連全国将棋大会には、先輩組合員であり副将の松本一樹さんからの誘いを受け出場しました。「誘ってもらってありがたかった。あまり自分からは出たいと言わないので」と笑います。

同大会に桜井さんが初出場したのは第24回大会。第26回大会にも出場しますが、いずれも中国ブロックチーム(岡山・倉敷市職労)に惜敗し、準優勝。昨夏の大会では同チームと全勝どうしで6回戦に激突し、主将・副将が白星をあげ、優勝をつかみました。しかし「なんとか粘ったが、いい内容とは言えない」と振り返ります。「一手指すごとに形勢は揺れ動く。自分の指した手が正しいかどうかは投了するまでわかりません」と、たたかいの厳しさを語りました。

将棋は生活のなかに

将棋について桜井さんは「やっていないと落ち着かない」と言いつつも、一生続けたいかとお聞きすると「どうなんですかねえ」と意外な答えが。「将棋は既に私の生活に溶け込んでいるのでドキドキワクワクとは違う。でも負けたらくやしいので『次は勝ちたい』という思いで私の将棋は続いていく。ゆるゆるとやっていけたらいいですね」

休みの日には読書や将棋タイトル戦の観戦、株の学習や麻雀などを楽しみます。気分によって「しばらく将棋はいいかな」と思う時も。「そういう時に強い人と当たってしまったらダメ。やるからにはきちんと準備して相手にも冷や汗をかいてもらわないと。自分の得意な形にもっていけたら、将棋を続けてきてよかったなと思います」。最後に負けず嫌いな一面をのぞかせました。

▲「自治労連第27回全国将棋大会」で優勝した関東甲越ブロックAチーム(左から板山裕樹さん、桜井さん、松本一樹さん)

▲会計課で請求書や伝票のチェック中

▲組合の仲間と対局