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60冊目 3・11岩手 自治体職員の証言と記録

図書館の本棚2023年5月号 Vol.594

60冊目

3・11岩手 自治体職員の証言と記録

自治労連・岩手自治労連 編
晴山一穂 監修

新たに自治体職員になったみなさんに読んでほしい一冊です。

2011年3月の東日本大震災で、被災地・岩手の自治体職員は自分や家族が被災するなか、住民の生命と生活を守るため、我が身をなげうって奮闘しました。本書では想像を絶する困難な状況のもとで、自治体職員がいかなる事態に直面し、何を思い、どんな行動をとったのか、48人の証言で生々しく語られています。

「『誰かがやらなければだめだ』、その『誰か』の部分をやるのが、われわれ自治体労働者でした」―証言から見えるのは、憲法に謳われた全体の奉仕者としての自治体職員のあるべき姿です。

大月書店
2014年3月
371ページ
2,200円(税込)