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〔98〕いつか最前列で踊りたい

かがやきDAYS2023年2月号 Vol.591

いつか最前列で踊りたい

徳島県自治体一般労組 大久保(おおくぼ) 亮吾(りょうご)さん

▲「掛け声は『アヤットサー!』。めっちゃ出しますよ」

大久保さんは介護職場で働く23歳。そして阿波踊りの集団「無双連(むそうれん)」の踊り手です。阿波踊りと言えば日本三大盆踊りのひとつ。毎年8月に開催される「徳島市阿波踊り」は日本最大規模を誇り、「連」と呼ばれる踊り手の団体が徳島市中心街で演舞を披露します。

生まれも育ちも徳島市の大久保さんは、子どもの頃から毎夏観に行っていたほど阿波踊りが大好き。出身である徳島文理大学連を経て、卒業後に無双連に入りました。

目標も夢も大きく阿波踊りが好きだから

無双連の男踊りはキレのある団扇さばきが特徴。どう踊ったらキレイに見えるかなど、連のみんなで構成を考えながら踊ります。徳島阿波踊りは8月11日が前夜祭、12~15日の本番とあわせ5日間続きます。「体力的にキツく、汗びっしょりになるけれど、めっちゃ楽しい」と大久保さん。どれだけ楽しいかは写真の表情をご覧になればわかるでしょう。

昨年は職場で行われた秋祭りで「踊って」と言われ、入所者のみなさんに阿波踊りを披露。「喜んでもらえてうれしかった」と笑顔で話します。「今は連に入ったばかりで踊る位置は後ろの方ですが、練習を積み重ねて、いつか最前列で踊りたい」と目標をかかげます。

さらに「今、つきあっている女性も阿波踊りの踊り手です。結婚して子どもができたら一緒に踊りたい」という素敵な夢に、こちらが照れました。

徳島自治労連青年部結成 組合は「いいところ」

大久保さんと労働組合との出会いは、介護関係の仲間に誘われ、徳島県自治体一般労組に加入したことから始まります。それまで労働組合を意識したことはありませんでしたが「組合はイヤなことや苦しいことを助けてくれる、やさしくていいところだなあと思う」と語ります。昨年8月に結成された徳島自治労連青年部では大久保さんも役員の一人に。「組合に入って社会のことを考える機会が増えました。今は2月11日に青年部でとりくむ『反核へんろ』が楽しみ。そして仲間をもっと増やしたい」
と、語ってくれたところで徳島自治労連の伊吹久幸委員長から「勤労者通信大学で学んでいます」と書かれたプラカードがサプライズで登場。爆笑しながら「入門コースの2回目まで終わりました」と大久保さん。こうした仲間の温かさが大久保さんにとって「いいところ」なのでしょう。

▲昨年11月の青年部BBQ大会。前列左が大久保さん

▲連長の指示で提灯持ちをすることも